【2026年最新】米国の認可されたカイロプラクティック大学一覧(CCE認可校)|DC留学ガイド

カイロプラクティック大学一覧

ここでは、米国のカイロプラクティック大学を紹介しつつ、

  • 米国でDC(Doctor of Chiropractic)を取得する方法
  • CCE-USA認可DCプログラムの一覧
  • 留学希望者向けに各大学の入学条件・学費・特徴の紹介
  • 各大学についてのコメント

を掲載しています。興味がおありでしたら是非ご覧ください。

CONTENTS

CCE認可校とは?

CCE認可校(CCE-Accredited College)とは、カイロプラクティック教育の品質向上を目的とした第三者評価機関であるCCE(Council on Chiropractic Education:米国カイロプラクティック教育評議会)から、教育基準を満たしていると認定(Accreditation)を受けたDoctor of Chiropractic(DC)教育プログラムを持つ大学・教育機関のことです。

正確に言うと、CCE-USAは「大学そのもの」ではなく、各大学が提供するDoctor of Chiropractic Program(DCP)を認可しています。そのため、1つの大学が複数の認可教育拠点を持つ場合もあります。

2026年現在のCCE認可校・教育拠点については、次の一覧で詳しく紹介します。

※Canadian Memorial Chiropractic CollegeはCCE-USA認可プログラムですが、カナダ所在のためこの記事の一覧からは除外しています。

CCE認可校の主なポイント

国際基準(全米基準)を満たした質の高い教育

解剖学・生理学などの基礎医学から、手技療法、X線診断、臨床研修(インターンシップ)に至るまで、厳しく定められたカリキュラムと施設環境をクリアしています。

NBCEライセンス試験との関係

米国でD.C.の州ライセンスを取得する際には、NBCE(National Board of Chiropractic Examiners)が実施する全米共通試験が重要になります。CCE認可D.C.プログラムでの教育は、NBCE受験および州ライセンス取得へつながる重要な要件です。

定期的な審査と更新

一度認定されたら終わりではなく、数年ごとに教育内容や経営基盤、卒業生の実績などが厳格に再審査(再認証)されます。

なぜ「CCE認可校」であることが重要なのか?

ドクター(D.C.)としての信頼性とライセンス獲得

米国をはじめとするカイロプラクティックが法制化されている国・地域では、無認可校を卒業しても正規の資格を取得できません。

患者さんへの安全と質の高い施術

医学的知識に基づいた安全な検査・診断・アジャストメントを行える技術と知識を備えている証明になります。

日本国内における専門性の明確化

日本ではカイロプラクティックが民間療法扱いとなっているため、どのような教育を受けたかが不透明になりがちです。「CCE認可校卒業」という経歴は、国際水準の教育を修了している明確な基準となります。

2026年現在のCCE認可カイロプラクティック大学一覧

2026年現在、アメリカにはCCE(Council on Chiropractic Education)から認可を受けたDoctor of Chiropractic(D.C.)プログラムを持つ教育機関があります。

CCEは大学そのものではなくDoctor of Chiropractic Program(DCP)を認可しており、一部の大学ではメインキャンパスとは別にBranch CampusやAdditional Educational Site(AES)でもD.C.プログラムを提供しています。

例えばPalmer College of ChiropracticはIowaとFlorida、National University of Health SciencesはIllinoisとFlorida、Life Chiropractic College WestはCaliforniaとNebraskaに教育拠点があります。2026年には新たなAdditional Educational Siteが認可されるなど、D.C.教育の拠点にも変化がみられます。

以下では、現在CCE認可を受けているアメリカのD.C.プログラムを、大学・教育機関ごとに一覧にしています。

CCE認可17校・D.C.プログラム一覧

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大学創立・DC課程開始年キャンパス・教育拠点数
PalmerIowa / Florida1897年2
Western StatesOregon1904年1
NationalIllinois / Florida1906年2
TexasTexas1908年1
SCUHSCalifornia / Arizona1911年2
NortheastNew York1919年2
ClevelandKansas1922年1
LoganMissouri1935年1
NorthwesternMinnesota1941年1
ShermanSouth Carolina1973年1
LifeGeorgia1974年1
Life WestCalifornia / Nebraska1976年2
ParkerTexas1982年1
D’YouvilleNew York1991年1
KeiserFlorida2016年1
UCCPuerto Rico2022年1
CampbellsvilleKentucky2025年1

教育拠点について:
Palmer College of ChiropracticはDavenport(Iowa)とPort Orange(Florida)、National University of Health SciencesはLombard(Illinois)とPinellas Park(Florida)、Life Chiropractic College WestはHayward(California)とBellevue(Nebraska)、Northeast College of Health SciencesはSeneca FallsとLevittown(ともにNew York)でD.C.プログラムを提供しています。Life West BellevueとNortheast LevittownのAdditional Educational Siteは、いずれも2026年1月にCCE認可を取得しています。
Palmer West(San Jose)は2025年7月に閉鎖、CCE認可も2025年8月で終了しているため、2026年版一覧には含めません。

カイロプラクティック大学は日本の4年制大学を卒業していなくても入学できる?

アメリカのカイロプラクティック大学へ留学するために、必ずしも日本の4年制大学を卒業して学士号(Bachelor’s Degree)を取得している必要はありません。2026年現在、多くのCCE認可Doctor of Chiropractic(D.C.)プログラムでは、学士号を取得していなくても、90 semester credits相当の大学教育歴、所定のGPA、理系科目などの入学条件を満たせば出願できます。ただし、学士号を必須とする大学や、GPAによっては追加の理系科目を要求する大学もあるため、入学条件は学校ごとに確認する必要があります。

2026年版 CCE認可17校の入学条件比較

90単位で出願:○→通常出願可能 △→条件・特別ルートあり ×→不可

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大学名学士号学士号なし(90単位)で出願標準GPA※必須理系科目単位
Palmer College of Chiropractic不要3.00以上GPA 2.75–2.99の場合24 単位
University of Western States不要3.00以上GPA 2.75–2.99の場合24 単位
National University of Health Sciences原則必須△ 特別ルートのみ3.00以上24 単位
Texas Chiropractic College不要3.00以上GPA 2.75–2.99の場合24 単位
Southern California University of Health Sciences不要3.00以上A&P(解剖生理学)・化学等。低GPAの場合24 単位
Northeast College of Health Sciences不要3.00以上24 単位(半分以上lab)
Cleveland University–Kansas City不要3.00以上12 life science 単位。低GPAルートは24 単位
Logan University不要3.00以上GPA 2.75–2.99の場合24 単位
Northwestern Health Sciences University不要3.00以上GPA 2.75–2.99の場合24 単位
Sherman College of Chiropractic不要2.75以上24 life/physical science 単位
Life University不要3.00以上Life sciences等の要件あり
Life Chiropractic College West不要3.00以上GPA 2.75–2.99の場合24 単位
Parker University不要3.00以上GPA 2.75–2.99の場合24 単位
D’Youville University不要3.00以上24 credits(半分以上lab)
Keiser University原則推奨△ 例外入学3.00以上Life/physical sciences等
Universidad Central del Caribe必須総合3.00以上/Science 2.50以上Biology・Chemistry・Physics等を個別指定
Campbellsville University不要3.00以上GPA 2.75–2.99の場合24 単位

※GPA 2.75~2.99でも、24 semester creditsのlife/physical sciencesなど追加条件を満たすことで出願できる大学があります。上記のGPAは原則として標準的な入学基準を示しています。

90 semester credits(90単位)とは?

アメリカの大学で使われる「semester credit」は履修数を示す単位で、90 semester creditsは一般的にフルタイムの大学教育約3年分に相当します。

ただし、「日本の大学に3年間在籍した=自動的に90 semester creditsとして認められる」という意味ではありません。

日本で取得した単位については、大学側または学歴評価機関によって、アメリカのsemester creditsに換算して評価される場合があります。(※Semester credits をCredit hoursと表記する大学もあるので注意。)

短大卒・大学中退・専門学校卒の場合

日本の4年制大学を卒業していなくても、これまでに取得した大学レベルの単位が入学要件として認められる可能性があります。一方、短大・専門学校・高専などで取得した単位が、すべて米国の大学単位として認められるとは限りません。実際の出願では、希望する大学に成績証明書を提出し、単位の評価を受ける必要があります。

必須理系単位について

大学学部レベルの授業を履修して90単位以上保持しているからといって、そのまま入学が認められるわけではありませんので注意してください。どのカイロプラクティック大学もその90単位の内、少なくとも12単位をLife Science(生命科学)・Physical Science(物理科学)系の単位で取得していることを求めています。学部レベルの生命科学・物理科学とは、基礎レベルの生物学・物理学・化学のことです。

もし文学部卒で理系単位を全く取得していない場合、カイロプラクティック大学への入学を認められたとしても、D.C.課程の前段階としてのPre-chiroで理系科目を取得することを求められるでしょう。

評価機関とは?

米国やカナダの高等教育機関への留学を希望する世界中の学生から、成績証明書を受け取り、内容を評価・換算して留学希望先の大学等へ通知・送付してくれる団体です。例えば米国公認会計士 (USCPA)になるために留学する際、日本の大学で発行された成績証明書を評価・換算してくれる評価機関をNIESといいますが、カイロプラクティック大学への留学の際はもっと一般的なWES (World Education Services)という評価機関を使うことになります。

WESのウェブサイトをチェックしてみてください。目的国・自分の卒業した学校名・取得した学位などを入力すると、WESに送付するべき必要書類が何なのか表示してくれるツールや、自分の成績をGPAに換算するツールがあるので興味のある方は試してみましょう。ちなみにWESは日本語の成績証明書を翻訳できませんので、必ず英文の成績証明書を出身校に発行してもらう必要があります。

アメリカのCCE認可カイロプラクティック大学17校を紹介

ここからは、2026年現在CCE認可Doctor of Chiropractic(DC)プログラムを提供しているアメリカの17教育機関を、創立年/D.C.課程開始の古い順に紹介します。各校について、所在地、教育方針、DCプログラムの特徴、臨床教育などを中心にまとめています。複数の教育拠点を持つ大学については、それぞれのキャンパス・教育拠点についても紹介します。

Palmer College of Chiropractic

カイロプラクティック発祥の学校。伝統的な哲学とアジャストメント教育を継承しながら、Evidence-Based Practice、研究、臨床教育にも力を入れている。

創立1897年
認可拠点Davenport, Iowa / Port Orange, Florida
本部所在地1000 Brady Street Davenport, IA 52803
標準修業期間10 trimesters
CCE認可Accredited
公式サイトhttps://www.palmer.edu/

大学の特徴・教育方針

Palmer College of Chiropracticは1897年にD.D. Palmerによって設立された、世界で最も歴史のあるカイロプラクティック教育機関です。現在はDavenport(Iowa)のメインキャンパスとPort Orange(Florida)のフロリダキャンパスでCCE認可Doctor of Chiropractic(D.C.)プログラムを提供しています。

教育面では、science(科学)、art(技術)、philosophy(哲学)の3つを重視する伝統的なPalmerの教育理念を現在も明確に掲げています。その一方で、現在のPalmerは伝統や哲学だけを重視する教育ではなく、Evidence-Based Chiropractic Practice(科学的根拠に基づくカイロプラクティック診療)も教育理念に明記しています。伝統を重視するだけでなく、必要に応じて他の医療従事者と連携することも重視しています。

そのため現在のPalmerは、単純に「ストレート系」と分類するより、伝統的なカイロプラクティック哲学とアジャストメント教育を軸としながら、Evidence-Based Practiceや現代的な臨床教育も取り入れている学校と考えた方が実態に近いでしょう。

臨床教育・付属クリニック

Palmerでは早い段階から実技教育が始まり、Trimester 7から学内付属クリニックで実際の患者を担当する臨床教育に入ります。学生はFaculty Clinicianの指導・監督のもとで、さまざまな年齢や背景を持つ患者の評価、診断、治療計画、アジャストメント、患者管理などを経験します。

Palmer Chiropractic Clinicsは大規模なクリニックネットワークを持ち、大学公式サイトでは学生が年間約12万件以上の診療に関わるとしています。また、軍人、退役軍人、経済的に医療アクセスが難しい人々などに対するPro Bono care(無料診療)もおこなっています。

学内クリニックだけでなく、卒業前の上級生には学外での臨床実習の機会もあります。特に特徴的なのがDepartment of Defense / Veterans Affairs(DoD/VA)Student Rotation Programで、選抜された学生は全米50か所以上のVA病院、軍医療施設、その他の提携医療施設などで臨床研修を行うことができます。そこではDCだけでなく、医師をはじめとする他の医療専門職と連携して診療する環境を経験できます。(ただし、米国市民権を持たない留学生がプログラムに参加できるのは限られたVA病院のみです。軍病院は留学生✕。)

このほか、認定されたカイロプラクティック・オフィスで臨床経験を積むインターンシップ・プログラムもあり、実際の診療所運営や患者管理を学ぶ機会も用意されています。

主に学べるテクニック

Palmerでは、4つの主要テクニックが含まれる「Palmer Package」を全学生が習得します。

  • Diversified
  • Gonstead
  • Thompson
  • Toggle Recoil

さらに、学生は12以上の選択テクニック科目から追加で学ぶことができ、Activatorや四肢のテクニックなど、より幅広い手技を学ぶ機会があります。

個人的な感想やメモなど

Davenportは言わずとしれたカイロプラクティック創始の地。1907年に「Morikubo Case」で有名な森久保繁太郎が日本人初の卒業生となる。4回くらいDavenportを訪れたことがあるが、カイロプラクティックの歴史や哲学も含めて学ぶならここがベスト。日本人留学生も多く、世界中から学生が集まる。
アイオワの冬は寒くて景色も殺風景になるので、気が滅入るかもしれないが、逆に勉強に集中できる。
2002年にオープンしたフロリダキャンパスは海が近く、オーランドまで車で1時間という好立地。
カリフォルニア州サンノゼにあった「ウェスト」キャンパスはリース契約の終了に伴い2025年に閉鎖された。カイロプラクティック関係の書籍を購入しに、ここのブックストアへ何度も訪れたことがある。その頃私はもうD.C.だったが、毎回パーマーウェストの学生に新入生と間違われておすすめのテキストを教えてもらった。そのため親切な学生が多い印象(笑)。

University of Western States 

世界で2番目に古いカイロプラクティック教育機関。歴史は古いが、教育方針はEvidence-Based / Patient-Centeredを強く打ち出し、診断・アジャストメント・軟部組織療法・リハビリテーションを統合した現代的な臨床教育が特徴。

創立1904年
認可拠点Portland,OR
本部所在地8000 NE Tillamook StreetPortland, OR 97213
標準修業期間12 quarters
CCE認可Accredited
公式サイトhttps://www.uws.edu/

大学の特徴・教育方針

University of Western States(UWS)は、1904年にオレゴン州Portlandで設立されたカイロプラクティック教育機関を起源とし、Palmer Collegeに次いで世界で2番目に古いカイロプラクティック教育プログラムを持つ大学です。現在の名称になる以前はWestern States Chiropractic Collegeとして知られており、2010年にUniversity of Western Statesへ名称変更されました。

UWSの教育方針で特に特徴的なのが、Evidence-Informed / Evidence-Based、Patient-Centered、Whole-Person Careを明確に打ち出していることです。D.C.プログラムの教育方針として、科学的根拠を取り入れながら患者中心の臨床判断を行えるカイロプラクターの育成を掲げています。

カリキュラムでは、脊椎・筋骨格系の評価とアジャストメントだけでなく、診断、リハビリテーション、栄養、ライフスタイル、心理・社会的要因なども考慮するBiopsychosocial model(生物心理社会モデル)を採用しています。これは、患者の症状だけを見るのではなく、身体・生活習慣・心理社会的背景を含めて判断するWhole-Person Careを重視するところからきています。

歴史的な「ストレート/ミキサー」という分類を用いるなら、UWSは伝統的なカイロプラクティック哲学を中心に据える学校というより、科学・診断・Evidence-Based Practice・リハビリテーションなどを重視するミキサー系の教育方針を発展させてきた学校と考える方が実態に近い。

臨床教育・付属クリニック

UWSのD.C.プログラムは12 quarters・36か月で構成され、そのうち約15か月が臨床教育に充てられています。実技はQuarter 1から始まり、プログラム後半では学内クリニックとCommunity-Based Clinical Education(CBCE)を通して実際の患者を担当します。

学内のConnected Whole Health Clinicでは、学生がライセンスを持つ臨床指導者の監督下で、問診、身体検査、鑑別診断、治療計画の立案、カイロプラクティック・ケアなどを経験します。UWSでは単にアジャストメントの技術を習得するだけでなく、患者評価から診断、Evidence-BasedなManagement Planの作成までを含む臨床判断能力の育成を重視しています。

臨床教育の最終段階にはCommunity-Based Clinical Education(CBCE)があり、一定の条件を満たした学生はQuarter 10以降、大学が認定する学外施設で6~9か月、700~800時間程度の臨床教育を受けることができます。実習先には一般のカイロプラクティック・クリニック、スポーツ系クリニック、コミュニティヘルスセンターなど、さまざまな施設があります。

※留学生の臨床実習先について
UWSはVA Hospitalなどの医療施設もCBCEの実習先として紹介していますが、軍・退役軍人関連施設などでは、実習資格に米国市民権(U.S. citizenship)保有等の条件が設定されています。そのため、日本人を含むF-1留学生がすべての実習先を選択できるとは限りません。留学生は実際に参加可能な臨床実習先を大学へ事前に確認する必要があります。

主に学べるテクニック

UWSでは、特定の一つのカイロプラクティック・テクニック・システムを中心に教育するのではなく、患者の状態に応じて複数のマニュアル・セラピー、アジャストメント、軟部組織療法、リハビリテーションを使い分ける臨床教育を行っています。

D.C.プログラムのコア・カリキュラムには、主に次のような技術が含まれています。

  • Spinal and extremity manipulation(脊椎・四肢のマニピュレーション)
  • Low-force spinal adjusting techniques
  • Flexion/Distraction
  • Segmental Drop Table
  • Speeder-board adjusting
  • Instrument-assisted adjusting
  • Myofascial Release
  • Ischemic Compression
  • Instrument-assisted mobilization
  • McKenzie Method®(入門)
  • Stretching / strengthening
  • Physical rehabilitation protocols

このようにUWSでは、脊椎アジャストメントだけでなく、四肢へのマニピュレーション、Low-force technique、軟部組織療法、運動療法・リハビリテーションまでを組み合わせて学ぶ点がPalmerとは異なる特徴です。

個人的な感想やメモなど

オレゴン州ポートランドに1904年創立された、Marsh School and Cureを前身とする世界で2番めに古いカイロプラクティック大学。2010年に改称して総合大学化した。オレゴン州でカイロプラクティックの開業免許を取得するには局部麻酔や縫合の技術が必要なので、そうした軽い手術の技術を選択科目で習得できる。スポーツ障害のリハビリ志向が強い学生に向いている。
ポートランド周辺は自然に恵まれていて、セントヘレンズ山がよく見える。

National University of Health Sciences

基礎医学と診断能力を重視し、Evidence-Based Practice、Integrative Medicine、Diversifiedを中心とした幅広い臨床教育を特徴とする、ミキサー系を代表するカイロプラクティック大学。

創立1906年
認可拠点Lombard, IL / St. Petersburg, FL
本部所在地200 E. Roosevelt Road Lombard, IL 60148
標準修業期間10 trimesters
CCE認可Accredited
公式サイトhttps://www.nuhs.edu/

大学の特徴・教育方針

National University of Health Sciences(NUHS)は、1906年にNational School of Chiropracticとして創立された歴史あるカイロプラクティック教育機関です。現在はLombard(Illinois)とSt. Petersburg College内のFlorida SiteでCCE認可Doctor of Chiropractic(D.C.)プログラムを提供しています。

NUHSの教育方針の大きな特徴は、基礎医学、診断能力、Evidence-Based Practice、Integrative Medicineを重視した幅広い臨床教育です。大学自身もD.C.教育について「think like a physician」という表現を用いており、カイロプラクティック・アジャストメントだけでなく、患者の病歴聴取、身体検査、鑑別診断、画像診断、治療計画、リハビリテーションなどを総合的に学ぶカリキュラムを組んでいます。

特に基礎医学教育を重視しており、解剖学では約1年間にわたって人体解剖を学び、臨床に進むとstandardized patient(模擬患者)を用いた診察・コミュニケーション訓練なども行われ、基礎医学から診断、治療、臨床実習へ段階的に進むカリキュラムになっています。

またNUHSは、カイロプラクティックを単独の治療体系として捉えるよりも、他の医療専門職との連携を含むIntegrative Medicine(統合医療)の中で位置づけている点も特徴です。LombardキャンパスではNaturopathic Medicineや鍼灸などの学生・教員と学ぶ環境があり、Floridaでも他の医療系学生との交流機会があります。

歴史的な「ストレート/ミキサー」という分類を用いるなら、NUHSは明らかにミキサー系の伝統を持つ学校と考えられます。現在の公式な教育方針としては「ストレート/ミキサー」ではなく、evidence-based、broad-scope、integrative medicineという表現の方が実態を正確に表しています。

臨床教育・付属クリニック

NUHSではD.C.プログラムの最終段階に1年間のClinical Internshipがあり、学生は実際の患者を担当します。学内のWhole Health Centerでは、患者の評価、診断、治療計画、カイロプラクティック・ケアなどを経験できるほか、診断画像やMRIなどを利用できる臨床環境も用意されています。

FloridaではSt. Petersburg College内およびPinellas ParkのWhole Health Centerなどが臨床教育に利用されています。また、一部の学生は大学が承認した開業DCのもとで臨床経験を積むPreceptorship Programを選択することもできます。

NUHSの特徴の一つが、学外の医療施設における臨床ローテーション。公式サイトにはMedical College of Wisconsin、University Hospitals Health System、Missouri Orthopedic Instituteなどの医療施設に加え、多数のVA Medical Centerが実習先として掲載されています。こうした環境では、カイロプラクティック単独の診療所とは異なる医療システムの中で臨床経験を積む機会があります。

※留学生の臨床実習先について
NationalはVA Hospitalなどの医療施設もCBCEの実習先として紹介していますが、軍・退役軍人関連施設などでは、実習資格に米国市民権(U.S. citizenship)保有等の条件が設定されています。そのため、日本人を含むF-1留学生がすべての実習先を選択できるとは限りません。留学生は実際に参加可能な臨床実習先を大学へ事前に確認する必要があります。

主に学べるカイロプラクティック・テクニック

NUHSではD.C.プログラムの早い段階からカイロプラクティック・テクニックの実技が始まります。Trimester 1でPalpation and Landmarksを学び、Trimester 2から胸椎と肋骨のマニピュレーションへ進み、入学後約6か月から指導者の監督下で実際のアジャストメント練習を開始します。

テクニックの中心となるのはDiversified Techniqueで、脊椎だけでなく四肢を含めたさまざまなテクニックを学びます。また、Flexion-Distractionも正式なカリキュラムに含まれています。NUHSは100種類以上のアジャストメントを実技で扱うと説明しています。

特定のテクニック・システムを習得すること自体を教育の中心に置くというより、解剖学、バイオメカニクス、診断、臨床所見などをもとに、患者の状態に適したManipulationや治療方法を選択する臨床判断とEvidence-Based Practiceを組み合わせたテクニック教育がNUHSの特徴です。

Cox / Flexion-Distractionとの関係

Cox Flexion-Distractionを開発したJames M. Cox, D.C.はNationalの1963年卒業生。現在もNUHSではCox Technicのセミナーが卒後教育として開催されています。

個人的な感想やメモなど

「ナショナル」と呼ばれるカイロプラクティック大学がここ。国立という意味ではない。松下電器とも関係ない。1906年にパーマー本校のあるアイオワ州ダベンポートに創立。1908年にシカゴへ移転した。2000年に総合大学となり、DC以外の学位も取れるようになった総合大学。
カイロプラクティック哲学や歴史にとらわれることなく、患者さんの健康を全体像としてみながら診断し、他の医療従事者と一緒に働く事が大事だと考える人に向いている。
【フロリダ校について】
2009年から、フロリダ州タンパ近郊のセントピーターズバーグ・カレッジと提携し、このコミュニティカレッジの敷地と施設を借りてDCプログラムを提供するユニークな形態を取っている。本校と比べて規模が小さいので、教授陣との距離が近く、アジャストメントの指導をきめ細かく受けられる長所がある。フロリダ半島西海岸のタンパ近郊にあり、海が好きな人ならここ。

Texas Chiropractic College

Diversifiedをテクニック教育の中心に据え、基礎医学・診断・Evidence-Based Practice・リハビリテーションを組み合わせた実践的な教育が特徴。PreceptorshipやHospital Rotationにも長い歴史を持つミキサー系のカイロプラクティック大学。

創立1908年
認可拠点Pasadena, TX (Houston area)
本部所在地5912 Spencer Highway Pasadena, TX 77505
標準修業期間10 trimesters
CCE認可Accredited
公式サイトhttps://www.txchiro.edu/

大学の特徴・教育方針

Texas Chiropractic College(TCC)は1908年にテキサス州San Antonioで設立され、1965年にヒューストン近郊のPasadenaへ移転した、アメリカでも歴史の長いカイロプラクティック教育機関です。D.C.プログラムは1971年からCCE認可を維持しています。

TCCのDoctor of Chiropracticプログラムは10 trimesters(約3年4か月)で構成され、科学的基礎、診断・画像診断、カイロプラクティック・テクニック、リハビリテーション、Evidence-Based Practice、臨床教育などを段階的に学びます。大学は教育方針として、科学的研究と臨床経験に基づいたpatient-centered care(患者中心のケア)を掲げています。

テクニック教育では特にDiversified Techniqueを中心に据えていることがTCCの特徴です。大学自身が「Master of One」という表現を使い、まず最も一般的なDiversifiedを十分に習得したうえで、その他のカイロプラクティック・テクニックへ教育を広げています。

歴史的な「ストレート/ミキサー」という分類を用いるなら、TCCは基礎医学、診断、画像診断、リハビリテーション、軟部組織療法などをカイロプラクティック・アジャストメントと組み合わせて教育しており、ミキサー系の教育方針を持つ学校と考えるのが実態に近いでしょう。

臨床教育・付属クリニック

TCCではプログラム後半から本格的な臨床教育に入り、Trimester 7~10にClinical Clerkship I~IVが配置されています。学生はライセンスを持つ指導者の監督下で実際の患者を担当し、問診、身体検査、診断、画像・検査結果の評価、治療計画、カイロプラクティック・ケア、患者管理などの臨床経験を積みます。

中心となる付属臨床施設が、Pasadenaキャンパス内のMoody Health Center。2000年の開設以来、地域住民への診療を行うとともに、D.C学.生の臨床実習施設として利用されています。

TCCは学外臨床教育にも長い歴史があり、1976年にPreceptorship Program、1985年にHospital Rotation Programを開始しました。Hospital Rotationでは、ヒューストンの医療機関でスポーツ医学、家庭医学、整形外科、外科、脳神経外科などの医療専門職と接する機会を設け、カイロプラクティック単独の診療所とは異なる医療環境で臨床経験を積む教育を行ってきました。

またTCCにはClinical Assessment Centerがあり、実際の診療に近い環境で患者評価、臨床判断、コミュニケーションなどをトレーニングする実践的な教育にも力を入れています。

※学外の病院・医療施設でのClinical RotationやPreceptorshipは、施設ごとに参加資格が異なります。特にVA・軍関連施設などでは米国市民権が必要になる場合が多いため、日本人を含むF-1留学生がすべての実習先を選択できるとは限りません。

主に学べるカイロプラクティック・テクニック

TCCのカイロプラクティック・テクニック教育では、Diversified Techniqueが中心となります。Chiropractic Manipulative Therapy I~IIIを通して、脊椎・骨盤だけでなく上下肢を含めたDiversifiedによるadjustment / manipulationとmobilizationを段階的に学びます。

その後のChiropractic Manipulative Therapy IVでは、Diversifiedに加えて、複数の代表的なカイロプラクティック・テクニックを学びます。公式カリキュラムには以下が明記されています。

  • Diversified
  • Instrument-Assisted Technique
  • Gonstead
  • Sacro-Occipital Technique(SOT)
  • Cox Flexion/Distraction
  • Thompson
  • Leander

さらにSoft Tissue Mobilizationでは、manualおよびinstrument-assistedによる軟部組織へのアプローチも学びます。また、Activatorは選択科目(Elective)として用意されています。

個人的な感想やメモなど

TCCはパーマーと比較すると面白い。Palmerは、Palmer Package(Diversified / Gonstead / Thompson / Toggle Recoil)をコアとしているのに対し、TCCはDiversifiedをまず深く学ぶ → その後Gonstead、SOT、Cox、Thompson、Leander、器具を使ったアジャストなどへ広げるという構造。

Southern California University of Health Sciences

Los Angeles College of Chiropracticとして創立。Evidence-Based Practice、Whole-Person Care、多職種連携教育を明確に掲げ、診断・アジャストメント・リハビリテーションを統合した臨床教育と、多様な学外Clinical Rotationを特徴とするミキサー系のD.C.プログラム。

創立1911年
認可拠点Whittier, CA / Phoenix Metro, AZ
本部所在地16200 E. Amber Valley Drive Whittier, CA 90604
標準修業期間10 trimesters
CCE認可Accredited
公式サイトhttps://www.scuhs.edu/

大学の特徴・教育方針

Southern California University of Health Sciences(SCU)は、1911年にCharles Cale, DCと妻のLinnie CaleによってLos Angeles College of Chiropractic(LACC)として設立された、アメリカでも長い歴史を持つカイロプラクティック教育機関。現在はカイロプラクティックだけでなく、鍼灸・東洋医学、医療アシスタントなど複数の医療・健康科学分野を教育するHealth Sciences Universityへ発展しています。

SCUのD.C.教育は、Evidence-Based、Whole-Person Care、Interprofessional Education(多職種連携教育)を明確に掲げていることが大きな特徴です。基礎医学、診断学、画像診断、カイロプラクティック・アジャストメントに加えて、リハビリテーションやさまざまな治療アプローチを学び、科学的根拠に基づいて患者ごとのマネジメントプランを組み立てる能力を重視しています。

他の医療・健康科学分野の学生とともに学ぶInterprofessional Educationを大学全体の教育方針として取り入れていて、カイロプラクティックを独立した治療体系としてだけ捉えるのではなく、他の医療従事者と連携しながら患者を評価・管理する現代的な医療環境を想定した教育をおこなっています。

歴史的な「ストレート/ミキサー」という分類を用いるなら、SCU/LACCは明確にミキサー系の教育方針を発展させてきた学校と考えられます。現在の大学自身の表現を見ると、より正確にはEvidence-Based / Integrative / Whole-Person / Interprofessionalを重視するD.C.プログラムといえる。

臨床教育・付属クリニック

SCUでは臨床教育をプログラム後半だけに限定せず、D.C.プログラムの早い段階から患者や臨床環境に触れる教育を取り入れています。基礎医学・臨床科学と並行して、実技、シミュレーション、フィジカルアセスメント、画像診断、アジャストメント、リハビリテーションなどを実践的に学び、最終段階では本格的なClinical Educationへ進みます。

キャンパス内にはSCU HealthのUniversity Health CenterSports Medicine Clinicがあり、University Health Centerには36の個室治療室と約1,000平方フィートのActive Care Spaceがあります。大学は同施設で年間25,000件以上の患者を受け入れているとしています。

さらにSCUの特徴は学外実習先の多さです。D.C.学生は学内での臨床教育を経た後、大学が提携するCommunity Health Center、大学Student Health Center、スポーツ関連施設、カイロプラクティッククリニックなどでClinical Rotationを経験できます。公式サイトでは約100か所のローテーション先が案内されています。

提携施設にはCalifornia State University、University of California IrvineのStudent Health Center、Venice Family Clinicなども含まれており、一般的なカイロプラクティック・クリニックとは異なる患者層や診療環境を経験できることが特徴です。

VA病院について

SCUも、以下のVA施設を学外臨床施設として公式に挙げています。

  • Greater Los Angeles
  • Loma Linda
  • Long Beach
  • Palo Alto
  • Phoenix

※留学生の臨床実習について
SCUはVA Hospitalなどを臨床実習先として紹介していますが、VA・軍関連施設では米国市民権(U.S. citizenship)等の参加資格が設定される場合があります。そのため、日本人を含むF-1留学生がすべてのClinical Rotationを選択できるとは限りません。留学生が参加可能な実習先については大学への事前確認が必要です。

主に学べるカイロプラクティック・テクニック

SCUでは特定の一つのカイロプラクティック・テクニックを教育の中心に置くのではなく、アジャストメント、マッサージ、リハビリなど複数の治療アプローチを、患者の状態や科学的根拠に応じて選択する臨床教育を重視しています。

D.C.プログラムでは入学初期から実技教育が始まり、脊椎・筋骨格系の評価、adjustment / manipulation、manual therapy、rehabilitationなどを段階的に学びます。また、選択科目ではChiropractic Techniques and Adjustive Methodsをさらに深く学べるコースが用意されています。

個人的な感想やメモなど

クリーブランドがLAキャンパスを2011年に閉鎖したため、南カリフォルニア周辺で唯一のカイロプラクティック大学になった。西海岸のLAに住んで、学外生活も楽しみたい人には向いているが、そもそも在学中に遊んでいる暇はほぼ無い。大都市圏に住むと生活費が高くつくので注意。

Northeast College of Health Sciences

旧NYCC。Diversifiedを中心に基本的なアジャストメント能力を徹底して習得し、Evidence-Informed Practice、診断、画像診断、リハビリテーションを統合した臨床教育が特徴。大学付属Health Centerを拠点としたHub and Spoke型の豊富な臨床実習も強みとするミキサー系の学校。

創立1919年
認可拠点Seneca Falls, NY / Long Island, NY
本部所在地2360 State Route 89 Seneca Falls, NY 13148
標準修業期間10 trimesters
CCE認可Accredited
公式サイトhttps://www.northeastcollege.edu/

大学の特徴・教育方針

Northeast College of Health Sciencesは、1919年にニューヨーク市マンハッタンでColumbia Institute of Chiropracticとして創立された、100年以上の歴史を持つカイロプラクティック教育機関です。その後New York Chiropractic College(NYCC)となり、1991年にSeneca Fallsへ移転、2021年に現在のNortheast College of Health Sciencesへ名称変更しました。現在はSeneca FallsとLong Island(Levittown)のニューヨーク州内2キャンパスでDoctor of Chiropracticプログラムを提供しています。

NortheastのD.C.教育は、Evidence-Informed、Patient-Centered、Integrative Careを重視していることが特徴です。10 trimesters(3年4か月)のカリキュラムでは、基礎医学、診断学、画像診断、カイロプラクティック・テクニック、リハビリテーション、栄養学、臨床心理、薬理学などを学び、患者の症状だけでなく、身体的・心理社会的要因を含めて評価する臨床教育が組み込まれています。

特にテクニック教育では、単に多くのテクニックを広く浅く学ぶのではなく、Diversified Techniqueを中心とした基本的なアジャストメント能力を十分に習得したうえで、Flexion-DistractionやLow-force technique、軟部組織 Manipulationなどへ広げる教育方針を採用しています。大学はこれを「Expert adjuster」の育成という考え方で説明しています。

歴史的な「ストレート/ミキサー」という分類を用いるなら、Northeastは診断、画像診断、リハビリテーション、栄養、Evidence-Informed Practiceなどをカイロプラクティック・アジャストメントと統合して教育していることから、ミキサー系の教育方針を持つ学校と考えるのが実態に近いでしょう。

Northeastではアジャストメントの対象を評価する際、単純な椎骨の位置関係だけでなく、関節のmotion(動き)を評価する考え方を重視しています。Diversified Techniqueでも、動きが低下している関節を特定し、その機能改善を目的としてアジャストメントを行う「motion-based」の考え方を教育しています。

臨床教育・付属クリニック

Northeastでは、D.C.プログラムの早い段階から触診やテクニック実技教育が始まり、trimester2には最初のアジャストメント実習を行います。その後、患者評価、診断、画像診断、治療計画などを段階的に学び、trimester7から本格的な臨床教育へ移行します。

最終学年の臨床教育では、大学が運営するHealth Centerを拠点とする「Hub and Spoke Model」を採用しています。学生は大学のHealth Centerを「Hub」として患者を担当しながら、提携する地域の診療所、病院・医療施設、大学Student Health Center、などの「Spoke」へローテーションし、異なる患者層や診療環境を経験します。

また、最終学年にはClinical Clerkshipが大きな割合を占め、現在のカリキュラムではtrimester 8~10にClinical Clerkshipが配置されています。大学は米国・カナダに50か所以上の学外臨床施設を用意しているとしています。

※留学生の臨床実習について
Northeastは10か所以上のVA Medical Centerや軍関連施設などもClinical Rotation先として紹介していますが、これらの施設では米国市民権(U.S. citizenship)が必要なことが多いです。そのため、日本人を含むF-1留学生がすべての実習先を選択できるわけではありません。留学生が参加可能なClinical Rotationについては大学への事前確認が必要です。

主に学べるカイロプラクティック・テクニック

Northeastでは、まずDiversified Techniqueを中心としたコア・テクニックを十分に習得し、その後、選択科目によってさまざまなテクニックへ学習範囲を広げる教育体系を採用しています。

コア・カリキュラムでは、Diversified、Flexion-Distraction、Extremity Adjusting、軟部組織 Manipulation(ConnecTX等)、選択科目ではGonstead、Activator、Drop、Nimmoなどを学ぶことができます。

個人的な感想やメモなど

1919年の創立当初はマンハッタンのビル内(261 W 71st St)で開校した。その後、ブルックリン、ロングアイランドへ移転・統合を重ねながら拡大してきた歴史のあるカイロプラクティック大学。Northeastと聞いてもあまりピンとこないが、元NYCCと聞くと「あああそこか!」と分かる。
新キャンパスのセネカフォールズはNY市内(車で5時間かかる)へ行くよりナイアガラフォールズ(車で2時間)の方が近いという立地。
セネカフォールズキャンパスにはドミトリー(学生寮)があり、費用は学期ごと(3ヶ月)に、シングルだと$1,800、二人部屋だと$1,000。アパートを借りるより安い。学食(https://northeast.hallmarkdining.com/)があるのも魅力的だが、味は不明。

Cleveland University Kansas City

1922年にPalmer卒業生によって創立。science・philosophy・artという伝統的なカイロプラクティック教育を受け継ぎながら、診断・研究・Evidence-Based Practiceも取り入れ、Cleveland Comprehensive Methodsを中心に幅広いアジャストメントを学ぶ100年以上の歴史を持つ大学。

創立1922年
認可拠点Overland Park, KS
本部所在地10850 Lowell Ave. Overland Park, KS 66210
標準修業期間10 trimesters
CCE認可Accredited
公式サイトhttps://www.cleveland.edu/

大学の特徴・教育方針

Cleveland University–Kansas City(CUKC)は、1922年にPalmer College卒業生のCarl S. Cleveland Sr.、Ruth R. Cleveland、Perl B. Griffinによって設立された、100年以上の歴史を持つカイロプラクティック教育機関です。現在はKansas City郊外のOverland Park, Kansasにキャンパスがあります。

CUKCのカイロプラクティック教育は、science(科学)、philosophy(哲学)、art(技術)のバランスを重視していることが特徴です。人体の構造と機能に関する科学教育を基礎として、脊椎機能と神経系との関係、身体が持つセルフコントロール / 自己治癒力の考え方、脊椎・四肢のアジャストメントを学びます。また、食事、運動、生活習慣などの指導も含めた健康増進法を教育に取り入れています。

現在のCUKCは伝統的なカイロプラクティック哲学だけを教育の中心としているわけではなく、解剖学、生理学、バイオメカニクス、患者評価、診断などの基礎・臨床科学に加え、Evidence-Basedな研究・臨床教育にも取り組んでいます。大学はカイロプラクティックおよびヘルスケアに関する研究活動と、他の教育機関・医療専門職との共同研究もD.C.プログラムの目標として掲げています。

歴史的な「ストレート/ミキサー」という分類では、ClevelandはPalmer系の哲学的伝統を受け継ぎながら、診断、リハビリテーション、栄養・生活習慣なども取り入れてきたため、「ストレートとミキサーの中間~ミキサー寄り」と見ることができます。現在の教育内容を表現するなら、特定の分類に固定するよりも、伝統的なカイロプラクティック哲学とアジャストメントを維持しながら、科学・診断・Evidence-Based Practiceを組み合わせる学校と説明する方が適切でしょう。

ClevelandとPalmerの関係

実は、創設者の創立者Carl S. Cleveland Sr.とRuth ClevelandはいずれもPalmer出身で、Carlは1917年、Ruthは1919年に卒業しています。その後、Clevelandファミリーが代々学長を受け継いできた歴史があり、CUKCはPalmerの伝統をルーツに持ちながら、独自のCleveland教育へ発展した学校とも言えます。

臨床教育・付属クリニック

CUKCではDCプログラムの初期から実技教育を行い、2年目にはMentorship Clinic Modelによる実際の患者ケアへの導入が始まります。少人数の学生が実技指導担当教授とともに実際の診療を観察し、病歴聴取、身体検査、検査結果の説明、治療計画、患者の経過評価など、臨床の一連の流れを学びます。

プログラム後半ではキャンパス内のCUKC Chiropractic Health Centerでインターンシップを行い、一般患者を担当します。ここでは患者評価、診断、治療計画、アジャストメント、リハビリテーションなどを実際の臨床環境で経験します。

また、上級学生にはPreceptorship Programがあり、大学が承認した開業D.C.のもとで4~12週間の臨床経験を積むことができます。実際の診療だけでなく、患者管理や診療所運営など、卒業後のPracticeに近い経験を得られることも特徴です。

学外では、低所得者などに医療を提供するKC CAREやCaritas ClinicなどでのCommunity-Based Clinical Experienceも用意されており、一般の大学付属クリニックとは異なる患者層を経験する機会があります。

CUKCはKansas CityおよびLeavenworthのVA Medical Centerと提携しており、学生はmultidisciplinaryな環境でVA staff chiropractorの指導を受ける機会があります。2026年にもCUKCの学生・卒業生がVA Chiropractic Residencyに選抜されています。

※留学生の臨床実習について
CUKCはVA Medical CenterなどでのClinical Rotationも提供していますが、VA・軍関連施設では米国市民権(U.S. citizenship)が必要とされる場合が多いです。そのため、日本人を含むF-1留学生がこれらすべての実習を選択できるとは限りません。留学生が参加可能な実習先については大学への確認が必要です。

主に学べるカイロプラクティック・テクニック

CUKCでは、脊椎だけでなく四肢まで含めた幅広いカイロプラクティック・テクニック教育を行っています。Technique I~Vなどを通じて、Palpation、Biomechanics、Spinal Analysisから実際のアジャストメントへ段階的に進みます。

現在の正式カリキュラムでは、主に以下のテクニックが確認できます。

  • Diversified
  • Gonstead
  • Recoil
  • Drop Table
  • Cleveland Comprehensive Methods
  • Extremity Adjusting

Technique IVの「Cleveland Comprehensive Methods」では、脊椎・骨盤・後頭部の機能評価 (functional assessment)を行いながら、Diversified、Gonstead、Recoil、Drop Tableなど複数のテクニックを実習します。Technique Vではさらに四肢のテクニック (extravertebral / extremity adjusting)へ進みます。

またCUKCでは、テクニック・シミュレーション・ラボにdigital force-sensing technologyを導入しており、アジャストメント時の力や技術を客観的に確認しながら実技を練習できる環境も整備されています。

個人的な感想やメモなど

私の出身校。旧キャンパスは銃撃を伴う強盗事件が頻発するエリアに隣接していたが、治安の良いオーバーランドパークに移転したので、夜の駐車場でも安心して歩ける(はず)。私の在学中は、伝統的なカイロプラクティック哲学を重視していて、学長(Dr. Carl S. Cleveland III)自らChiropractic Philosophyの講師を担当していた。テクニックもかつては手技オンリーだったが、在学中の90年代後半からミキサー系に変化・発展した。
パーマーと比べると規模は小さく、教授陣との距離が近いのが良い。全米国家試験(NBCE)対策が優れていて、そのおかげで私は一発で合格できました。
またカンザスシティエリアは物価が非常に安く、カリフォルニアやフロリダに住むよりも費用を節約できる。大陸性気候エリアのど真ん中なので、冬は寒く夏は暑い。竜巻がしょっちゅう近づくが、カンザスシティ市内に住んでいれば被害を受けることはない、と言われる。

Logan University

独自のローガンベーシックテクニックをコアとして継承しながら、他にも多数のテクニックを選択科目として受講できる。エビデンス重視なカリキュラムと初期からの実技・臨床教育を特徴とするミキサー系の大学。

創立1935年
認可拠点Chesterfield, MO
本部所在地1851 Schoettler Road Chesterfield, MO 63017
標準修業期間10 trimesters
CCE認可Accredited
公式サイトhttps://www.logan.edu/

大学の特徴・教育方針

Logan Universityは、1935年にHugh B. Logan, DCによって設立されたLogan College of Chiropracticを起源とするカイロプラクティック大学です。ミズーリ州St. Louis郊外のChesterfieldにキャンパスを置き、現在はDoctor of Chiropractic(D.C.)のほか、スポーツ科学、栄養学などのHealth Sciences分野にも教育を広げています。

LoganのD.C.教育は、大学がoutcome-based、evidence-informed curriculumと表現しているように、科学的根拠を取り入れた臨床教育と、早い段階からの実技教育を重視していることが特徴です。1年目から解剖学、生化学、生理学、画像診断などの基礎を学びながら、約35~40%の授業時間をhands-on clinical skillsに充てています。

また、Loganは特定の一つのアジャストメント方法だけを習得するのではなく、複数のカイロプラクティック・テクニックを学び、患者の状態や将来の診療スタイルに応じて使い分けられる臨床家を育成することを重視しています。現在のD.C.プログラムでは4つのコア・テクニックを全学生が学び、さらに11種類のテクニックを選択科目として選択できます。

歴史的な「ストレート/ミキサー」という分類を用いるなら、Loganは独自のローガン・ベーシックというテクニックを現在も重視する一方、Diversified、Activator、軟部組織療法、リハビリテーション、診断、栄養学、Evidence-Informed Practiceなどを幅広く教育しているため、ミキサー系の学校と考えるのが実態に近いでしょう。

臨床教育・付属クリニック

LoganではD.C.プログラム初期からテクニックも含めた実技教育を開始し、基礎医学・診断学と並行して臨床能力を段階的に身につけていきます。プログラム後半では付属クリニックで実際の患者を担当し、患者評価、診断、画像診断、治療計画、アジャストメント、患者管理などを経験します。

臨床教育は大学内だけに限定されておらず、最終学年のTrimester 9・10では、一定の条件を満たした学生がExternal Clinical Rotation Programに参加できます。実習先には個人経営のクリニック、病院、大学、Federally Qualified Health Center(公的な地域保健センター)などさまざまな医療・地域施設が含まれており、通常のカイロプラクティック・クリニックとは異なる患者層や診療環境を経験することができます。

※留学生の臨床実習について
LoganはVA Medical CenterやScott Air Force Baseなどの軍関連施設も実習先として挙げられていますが、これらの施設では米国市民権(U.S. citizenship)などの参加資格が必要な場合が多いです。そのため、F-1留学生がすべての実習先を選択できるとは限りません。留学生が参加可能な実習先については大学への事前確認が必要です。

主に学べるカイロプラクティック・テクニック

Logan Universityでは、全DC学生が4つのCore Chiropractic Techniquesを学びます。

  • Logan Basic Technique
  • Diversified Technique
  • Activator
  • Myofascial Technique(筋膜リリース)

このうちローガンベーシックは、創立者Hugh B. Logan, D.C.によって開発されたテクニックで、脊椎・骨盤のゆがみを確認し、ごく軽い力でアジャストメントを行うことを特徴としています。

さらに学生は11種類のテクニックを自分の関心や将来の診療スタイルに合わせて選択科目として学ぶことができます。

  • Active Release Technique(ART)
  • Advanced Activator
  • Advance Logan Basic
  • Advanced Diversified
  • AK
  • Cox Flexion-Distraction
  • Gonstead
  • Instrument-Assisted Soft Tissue Mobilization
  • SOT
  • Thompson
  • 鍼灸
  • その他スポーツ・小児関連テクニック

個人的な感想やメモなど

西部開拓の象徴として建てられたゲートウェイ・アーチが有名なセントルイスに位置するカイロプラクティック大学。とにかくキャンパスがきれいに整備されている。スポーツサイエンス、リハビリに力を入れているので、スポーツに関連したキャリアを考えている人におすすめ。
私が全米国家試験(NBCE)のパートIVを受験した会場がここなので、なんとなく懐かしい。ローガンなら私も扱えますので、埼玉でローガン・ベーシックを受けられる治療院をお探しなら当院へどうぞ。

Northwestern Health Sciences University (NWHSU)

創立当初から基礎医学・臨床科学・カイロプラクティックを幅広く教育し、現在はスポーツ & リバビリ教育にも強みを持つ大学。

創立1941年
認可拠点Bloomington, MN
本部所在地2501 West 84th Street Bloomington, MN 55431
標準修業期間10 trimesters
CCE認可Accredited
公式サイトhttps://www.nwhealth.edu/

大学の特徴・教育方針

Northwestern Health Sciences University(NWHSU)は、1941年にJohn B. Wolfe, DCによってNorthwestern College of Chiropracticとして創立されたカイロプラクティック教育機関です。現在はミネソタ州ブローミントンにキャンパスを置き、カイロプラクティックのほか、鍼灸・東洋医学、マッサージセラピーなど複数のHealth Sciences分野を教育する大学へ発展しています。

NWHSUのカイロプラクティック教育は、創立当初から基礎医学、臨床科学、カイロプラクティックを幅広く学ぶ教育方針を特徴としてきました。

現在のD.C.プログラムでは、基礎医学を単独科目として学ぶだけでなく、解剖学、生理学、生化学、神経科学などを患者ケアとの関連から統合して理解する教育が行われています。また、診断学、画像診断、栄養学、リハビリテーション、軟部組織療法などもカリキュラムに含まれ、「Integrative Care」の中でカイロプラクターがどのように患者を評価・管理するかを学びます。

歴史的な「ストレート/ミキサー」という分類を用いるなら、NWHSUは創立時から基礎医学・診断・幅広い臨床科学を重視し、現在もリハビリテーションや栄養、Integrative Careを積極的に取り入れているため、ミキサー系の教育方針を持つ学校と考えるのが実態に近いでしょう。

キャンパス・付属クリニック

NWHSUではTrimester 1から臨床教育が始まります。 Trimester 1~5では、開業DCの診療所や大学付属クリニックで実際の患者ケアを観察し、カイロプラクターがどのように患者を評価し、コミュニケーションを取り、治療を行うのかを学びます。Trimester 6以降は実際の患者ケアに対する責任が段階的に増え、Trimester 8~10ではCommunity-Based Internship(CBI)に参加します。

学内の主要な教育クリニックがDe Rusha Clinicです。ここでは学生インターンが指導教授の監督下で患者を担当し、カイロプラクティックだけでなく、鍼灸、東洋医学、マッサージセラピーなどを提供する「Integrative」な臨床環境で実習を行います。

また、スポーツ分野ではHuman Performance Center(HPC)があり、上級インターンがアスリートへのケアやリハビリテーションに関わります。NWHSUはスポーツカイロプラクティックやリハビリテーションに関心がある学生にとって理想的な教育環境といえます。

NWHSUはCommunity-Based Clinical Educationにも長い歴史を持ち、Trimester 8~10では大学周辺地域の学外クリニックで実際の患者を担当します。

主に学べるカイロプラクティック・テクニック

NWHSUでは、特定の一つのカイロプラクティック・テクニックだけを中心に教育するのではなく、複数のadjusting / manipulative proceduresを幅広く学ぶ教育方針を採用しています。

カリキュラムを見ると、Trimester 1から継続する「Methods」シリーズがあり、触診、バイオメカニクス、脊椎・骨盤・四肢へのアジャストメントなどを段階的に学びます。さらに理学療法として、軟部組織療法、エクササイズ & リハビリ、超音波や低周波治療器なども正式なカリキュラムに含まれています。

個人的な感想やメモなど

ミネアポリス近郊に位置するこの大学も留学先の候補の一つでした。周囲に湖が沢山あり自然も豊かで住みやすそうですが、冬の寒さは覚悟が必要です。

Sherman College of Chiropractic

現在のCCE認可校の中でもカイロプラクティック哲学とvertebral subluxation、specific adjustmentを明確に教育の中心に置く、ストレート系の伝統が強い学校。Sherman Systemを中心に600時間以上のテクニック教育を行い、現在は様々なテクニックも選択科目として学べる。

創立1973年
認可拠点Boiling Springs, SC
本部所在地2020 Springfield Rd. Boiling Springs, SC 29316
標準修業期間14 quarters
CCE認可Accredited
公式サイトhttps://www.sherman.edu/

大学の特徴・教育方針

Sherman College of Chiropracticは、1973年にサウスカロライナ州Spartanburgで設立されたカイロプラクティック教育機関です。Doctor of Chiropractic(D.C.)教育に特化した比較的小規模な大学で、カイロプラクティックのphilosophy(哲学)、science(科学)、art(技術)を一体として学ぶ教育を現在も明確に掲げています。

Shermanの大きな特徴は、サブラクセーションの分析とアジャストメントを教育の中心に置いていることです。現在のD.C.プログラムでも、卒業生を「脊椎のサブラクセーションを専門領域とするプライマリ・ケア提供者」として育成することを明記しています。一方で、カリキュラムには解剖学、生理学、病理学、診断学、X線・画像診断などの基礎・臨床科学も含まれ、2026年のカリキュラムには入学初期からEvidence-Informed Practice(※科学的根拠を絶対視しない柔軟な診療方針のこと)も組み込まれています。

また、Shermanは実技教育を非常に重視しており、Quarter 1から触診やテクニックの実技講習が始まります。 現在は実技教育に600時間以上を提供しており、選択科目として様々なテクニックを受講できます。

歴史的な「ストレート/ミキサー」という分類を用いるなら、Shermanは現在のCCE認可校の中でもストレート系の伝統を強く残している学校と位置づけてよいでしょう。ただし、現在の教育を「哲学だけを重視して診断を教えない学校」と捉えるのは正確ではなく、基礎・臨床科学、患者評価、診断、X線、Evidence-Informed Practiceなど、他の医療従事者と協働できるシステムが正式なD.C.カリキュラムに組み込まれています。。

キャンパス・付属クリニック

ShermanではQuarter 1から触診やテクニックの実技が始まり、基礎医学、カイロプラクティック哲学、患者評価などを段階的に学びます。Quarter 8頃から付属クリニックでの講習が始まり、Quarter 10以降はSherman College Chiropractic Centerで外来患者を担当する本格的なインターンシップへ進みます。

Chiropractic Centerでは、ライセンスを持つ指導教授の監督の下で、問診、身体・脊椎検査、X線、診断、診断結果報告、アジャストメント、症例管理など、実際の患者ケアに必要な一連の臨床経験を積みます。

また、最終QuarterにはPractice Management Observation Elective(PMOE)を選択することができ、大学が承認した開業カイロプラクターのクリニックを見学し、現場のマネージメントについて学ぶ機会も用意されています。

主に学べるカイロプラクティック・テクニック

Shermanでは、複数の代表的なカイロプラクティック・テクニックの分析・アジャストメント方法を統合した「Sherman System」を中心にテクニック教育を行っています。

Sherman Systemには主に、

  • Palmer Toggle-Recoil
  • Knee-Chest
  • Side Posture
  • Gonstead
  • Thompson
  • Diversified
  • Pierce Analysis

などが組み込まれています。

さらに、必修科目のテクニックに加えて400時間以上の選択科目としてのテクニッククラス(ガンステッドやアクティベーター、SOTなど)が用意されています。Upper CervicalなどSpecific Chiropractic Adjustmentに関心がある学生にとっても、選択肢の多い学校です。

個人的な感想やメモなど

パーマーが「伝統的・ストレート的な手技と哲学を重んじる基盤」に、「現代医学の科学的根拠(エビデンス)と統合医療(ミキサー的要素)」を融合させた「中間型(中道 / Integrated Central)」の位置を取っているのに対して、シャーマンは頑なに伝統的なカイロプラクティック手技と哲学を維持し続けている。いやもう本当にサブラクセーションを手技でアジャストする技術と哲学を完璧に学びたいんだという方はシャーマンがおすすめ。

Life University 

現在もストレート系の伝統が強い大学。豊富なテクニック教育と大規模な臨床教育、100以上の提携クリニックを利用するPEAK Programを特徴とし、科学・診断・Evidence-Informed Practiceも組み込んだD.C.教育を行っている。

創立1974年
認可拠点Marietta, GA
本部所在地1269 Barclay Circle Marietta, GA 30060
標準修業期間1974年
CCE認可Accredited
公式サイトhttps://www.sherman.edu/

大学の特徴・教育方針

Life Universityは、1974年にSid E. Williams, D.C.によってジョージア州Mariettaに設立されたLife Chiropractic Collegeを起源とする大学です。1975年に最初のD.C.課程が始まり、その後カイロプラクティック以外の学部・大学院教育にも拡大して現在のLife Universityとなりました。

LifeのD.C.教育の大きな特徴は、Vitalistic Chiropractic(バイタリスティック・カイロプラクティック)とVertebral Subluxation(サブラクセーション)を現在も教育の中心に明確に位置づけていることで、サイエンス・カイロプラクティック哲学・実技・マネジメント・実際の臨床教育を統合し、「Vertebral Subluxationのモデル」に基づいたD.C.を育成することをミッションとして掲げています。

一方で、現在のLifeの教育を「哲学やアジャストメントだけを学ぶ学校」と捉えるのは正確ではありません。14 quartersのD.C.カリキュラムには、解剖学、生理学、病理学、診断学、画像診断などの基礎・臨床科学に加え、Evidence-Informed Practiceや実際の患者管理も組み込まれています。入学初期から実技教育を行い、後半では大学付属クリニックや学外クリニック臨床へ進みます。

歴史的な「ストレート/ミキサー」という分類を用いるなら、Life Universityは現在のCCE認可校の中でもストレート系・Vitalistic系の伝統を強く残している学校と位置づけることができます。ただし、現代のLifeは科学教育や診断、研究、Evidence-Informed Practiceも正式なカリキュラムに組み込んでいるため、単純に「哲学だけを重視する学校」と分類するのは適切ではありません。

キャンパス・付属クリニック

Life Universityでは、D.C.プログラムの進行に合わせて臨床教育を段階的に行います。初期には基礎医学、診断、テクニックなどを学び、上級学年になると付属クリニックで実際の患者ケアへ移行します。

クリニックでの教育は複数の段階に分かれており、まずCampus Center for Health & Optimum Performance(CC-HOP)で学生・大学関係者などを対象とした臨床経験を積みます。その後、一般の外来患者を対象とするCenter for Health & Optimum Performance(C-HOP)へ進み、指導教授の監督下で、患者評価、診断、治療計画、アジャストメント、患者管理などを経験します。C-HOPではカイロプラクティックだけでなく、リハビリテーション、栄養、スポーツなどを含む幅広い臨床経験が用意されています。

さらに上級学生には、Life独自のPEAK(PracticeExcellence・ Art and Knowledge)Clinical Programがあります。学生は大学が承認した学外のカイロプラクティック・クリニックで実際の臨床現場で経験を積むことができ、Lifeは現在100以上の提携クリニックを用意しています。スポーツ、小児、妊産婦ケアなど、将来の診療分野に応じて実習環境を選択できる点も特徴です。

主に学べるカイロプラクティック・テクニック

Life Universityはカイロプラクティック・テクニック教育を非常に重視しており、入学初期からHands-on Trainingを開始します。必修科目ではフルスパインテクニックを基礎として段階的に学習範囲を広げます。

現在の正式な必修テクニックには、以下のとおりです。

  • Full Spine Technique
  • Thompson Technique
  • Sacro-Occipital Technique(SOT)
  • Extra-Spinal Technique(四肢)
  • Adjusting Special Populations(高齢者や小児など特別な配慮を必要とする人々へのアジャスト)

これらを通して、脊椎・骨盤だけでなく四肢へのアジャストメント、小児・妊婦・高齢者などへのテクニック、サブラクセーションの分析と症例管理などを学びます。

テクニックの選択科目

Lifeの特徴として選択科目が多い所が挙げられます。

  • Upper Cervical Toggle Recoil
  • H.I.O. Knee Chest
  • Atlas Orthogonal
  • NUCCA
  • Gonstead
  • Activator
  • Advanced Thompson
  • Torque Release Technique
  • Cox Flexion-Distraction
  • Chiropractic BioPhysics(CBP)
  • Applied Kinesiology
  • Cranial / Visceral approaches
  • Advanced Pediatric Technique

などがあり、Upper Cervical系が多いですね。特定のテクニックだけではなく、様々なテクニックを実際に学んでから自分の診療スタイルを決めたい学生にはお勧めの大学です。

個人的な感想やメモなど

2002年~2003年にかけてCCE認可を外されてしまい、学生数が数千人規模から数百人に落ち込む危機があったが、現在では学生数・規模ともに世界最大級のカイロプラクティック大学へと見事な再起を果たした。
卒業生の数が多く、全米および世界数百ヶ所以上のPeak Clinicsと呼ばれる認定オフィス・プライベートクリニックと提携している。学生は母校のキャンパスを離れ、自分の出身地や将来開業予定の地域の提携クリニックへ派遣され、実際の開業現場で実務研修を受けることができる。これいいな~。クリーブランドではこんなことしてくれなかったので、全部自分でやりました。

Life Chiropractic College West

Vitalistic Chiropracticとカイロプラクティック哲学を重視するストレート系の伝統を持ちながら、早期からの臨床教育と、Gonstead、NUCCAなど幅広いテクニック教育を特徴とする学校。最終学期では外部クリニックを中心としたプリセプターシップが充実している。

創立1976年
認可拠点Hayward, CA / Bellevue, NE
本部所在地25001 Industrial Blvd. Hayward, CA 94545
標準修業期間12~14 quarters
CCE認可Accredited
公式サイトhttps://lifewest.edu/

大学の特徴・教育方針

Life Chiropractic College West(Life West)は、1976年にカリフォルニア州で設立されたPacific States Chiropractic Collegeを起源とするカイロプラクティック大学です。1981年にLife Chiropractic College(現在のLife University)との関係が成立し、現在のLife Chiropractic College Westへ改称しました。現在はカリフォルニア州Haywardに加えて、ネブラスカ州BellevueにもD.C.プログラムの教育拠点を設けています。

Life Westの教育は、カイロプラクティック哲学、サイエンス、テクニック、臨床教育を組み合わせながら、Vitalistic Chiropracticの伝統を重視していることが特徴です。大学は現在も「vitalistic roots」を明確に掲げており、カイロプラクティック独自の哲学やサブラクセーション分析、アジャストメントを教育上の重要な要素として位置づけています。

一方で、現在のLife Westは哲学やテクニックだけを中心とする教育ではありません。D.C.プログラムでは解剖学、生理学、神経学、病理学、バイオメカニクス、栄養学などの基礎科学と臨床科学を学び、それらをテクニックや患者管理へ結びつける「Clinically Inspired Learning」を教育モデルとして採用しています。

歴史的な「ストレート/ミキサー」という分類を用いるなら、Life WestはLife UniversityやShermanと同様に、ストレート系・Vitalistic系の伝統を比較的強く残している学校と位置づけることができます。ただし現在のカリキュラムは基礎科学、臨床科学、患者評価、テクニック、実際の臨床経験を統合しており、単純に「哲学だけを重視する学校」と捉えるのは適切ではありません。

キャンパス・付属クリニック

Life Westでは、実際の患者を担当する最終学年だけを「臨床教育」と考えるのではなく、Quarter 1から患者ケアや症例管理につながる教育を開始する「Clinically Inspired Learning」を採用しています。これは講義で学んだ基礎科学、臨床科学、テクニック、カイロプラクティック哲学を、実際の患者ケアへ段階的に結びつけていく教育モデルです。

キャンパスにはLife West Health Centerがあり、学生インターンは指導教授の監督下で実際の患者を担当し、患者評価、症例管理、アジャストメントなどの臨床経験を積みます。現在はカリフォルニアのHayward Health Centerに加え、NebraskaのBellevue Health Centerも設けられています。

さらにLife Westの大きな特徴がプリセプタープログラムです。上級学生は最終quarterを大学が承認した開業D.C.のクリニックで過ごし、卒業に必要な臨床要件を満たしながら、実際の診療、テクニック、患者管理、マネジメントなどを経験できます。実習先は米国内だけでなく海外を含む場合もあり、学生が将来の診療スタイルを考える機会として位置づけられています。

主に学べるカイロプラクティック・テクニック

Life Westでは、特定の一つのテクニックだけを学ぶのではなく、複数のアジャストメントテクニックを学び、自分の臨床スタイルに適した方法を選択できる教育を特徴としています。大学自身も、学生がさまざまなアプローチ方法を経験することを推奨しています。

現在の公式資料では、コアテクニックとして主に以下が挙げられています。

  • Perinatal Care(周産期ケア)
  • Pediatric Care(小児ケア)
  • Upper Extremities(上肢)
  • Lower Extremities(下肢)
  • Gonstead(ガンステッド)
  • Chiropractic BioPhysics(CBP)
  • NUCCA(ヌカ)
  • Toggle Recoil
  • Integrated Drop Table
  • Webster Technique(ウェブスター・逆子治療)

さらに選択科目として、Activator、Advanced SOT、Directional Non-Force、Blair、EPICなど、多数のテクニッククラスを選択できます。

個人的な感想やメモなど

名前や歴史的な繋がりから混同されやすいですが、LifeとLife Westは完全に独立した別々の大学(教育機関)です。私も長いこと同じ大学の別キャンパスだと思っていました。
キャンパスがあるヘイワードはサンフランシスコ湾の東側(イーストベイ)にあり、サンフランシスコ~サンノゼのシリコンバレーと比較すると家賃相場が20~30%ほど抑えられる。
とは言っても、私がシリコンバレーに住んでいた時でも1ベッドルームのアパートが$1,300くらいしていたので、今はさらに上がっているでしょう。しかし、米国中西部などのアジア人の人口が少ない地域と比べると住みやすいのも確か。しかし…生活費を考えると留学先には向いていないような気が。あと、キャンパスがヘイワードの倉庫だらけな工業団地っぽい所にあります。

【ネブラスカ州ベルビューキャンパスについて】
ベルビュー大学の施設を間借りする形で提携し、2023年秋に開校したばかり。2026年秋~2027年春に最初の卒業生を見られるでしょう。

Parker University

カイロプラクティック哲学と伝統を維持しながら、診断・臨床推論・リハビリテーションなどを幅広く教育。Diversifiedをテクニックの基礎とし、Activator、Gonstead、Thompson、Cox、SOT、Upper Cervicalなど多数のテクニックを学べる。創立者Jim Parkerの影響から経営マネジメントを重視する伝統も特徴。

創立1982年
認可拠点Dallas, TX
本部所在地2500 Walnut Hill Lane Dallas, TX 75229
標準修業期間10 trimesters
CCE認可Accredited
公式サイトhttps://www.parker.edu/

大学の特徴・教育方針

Parker Universityは、カイロプラクターのJames William Parker, DCによって設立され、1982年にテキサス州IrvingでParker College of Chiropracticとして開校しました。その後1989年にDallasの現在のキャンパスへ移転し、2011年にParker Universityへ名称変更。現在はD.C.だけでなく、神経科学、栄養学など幅広いヘルスサイエンス分野を教育する大学となっています。

ParkerのD.C.教育は、カイロプラクティック哲学とアジャストメントの伝統を維持しながら、基礎医学、診断、エビデンスベースな臨床判断、リハビリテーションなどを組み合わせる教育を特徴としています。

Trimester 1の履修科目には「Foundations of Chiropractic」があり、カイロプラクティックの歴史・哲学だけでなく、サブラクセーションに関する科学的理論、他の医療専門職との共働についての考え方なども学びます。現在の教育プログラムでは、患者の病歴、身体検査、画像診断、検査データなどを統合して判断する「Assessment & Diagnosis、Clinical Reasoning、Patient Management」が明確に教育目標として設定されています。
また、「Parker Seminars」を主催・後援しており、世界中から著名なカイロプラクターや研究者が集まる一大ネットワークを有しているのが特徴。

歴史的な「ストレート/ミキサー」という分類では、Parkerはカイロプラクティック哲学やサブラクセーションの概念を比較的重視する伝統を持っています。一方、現在のカリキュラムでは診断、画像診断、リハビリテーション、臨床推論なども幅広く教育しているため、現在の教育内容はミキサー的な要素を強く含む総合的なD.C.教育と考える方が実態に近いでしょう。

キャンパス・付属クリニック

ParkerのD.C.プログラムでは、プログラム後半になるにつれて臨床教育の割合が大きくなります。現在のカリキュラムではインターンシップだけで1,230 時間が設定されており、学生は大学付属のクリニックで指導教授の監督下で実際の患者ケアを経験します。

臨床教育では、患者の病歴聴取、身体検査、整形外科・神経学的評価、画像診断、臨床推論、診断、治療計画、カイロプラクティック・アジャストメント、リハビリテーション、患者管理などを実践します。単に一定数のアジャストメントを経験するだけではなく、患者評価からマネジメントまでを一連の臨床プロセスとして習得することが教育目標となっています。

主に学べるカイロプラクティック・テクニック

Parkerでは、Diversified Techniqueをカイロプラクティック・テクニック教育の基礎として重視しています。クリニックでもインターンに入る前にDiversifiedを段階的に学び、その後クリニックで実際の患者に応用します。

また、必修・選択科目を通じてDiversified以外のさまざまなテクニックを学ぶ機会も用意されています。現在のParkerの履修科目表を見ると、Activator、Flexion-Distraction、Gonstead、Thompson、SOT、Applied Kinesiology、Upper Cervical、Soft Tissue Techniqueなどの選択科目が確認できます。

個人的な感想やメモなど

ダラスは10回くらい行ったことがある。カンザスシティから車で飛ばすと8時間。飛行機で行ってレンタカーを走らせていたらスピード違反で捕まった。夏は熱い。
パーカーセミナーは機会があれば参加してみてください。会場がラスベガスの時がよくあるので、セミナーが終わった後は遊びに行けますぞ。

D’Youville University

2004年にD.C.プログラムを開始した総合医療系大学。Evidence-Informed Practice、診断、リハビリテーション、多職種連携を重視し、D.O.・PT・薬学・看護など他の医療系プログラムを持つ総合大学の環境を活かした複数の医療系課程にまたがる教育が大きな特徴。1,000時間以上の臨床教育を行う、明確なミキサー系のD.C.プログラム。

創立1908年
D.C.課程開始2004年
認可拠点Buffalo, NY
所在地320 Porter Ave, Buffalo, NY 14201
標準修業期間10 trimesters
公式サイトhttps://www.dyu.edu/

大学の特徴・教育方針

D’Youville Universityはニューヨーク州バッファローにある総合大学で、Doctor of Chiropractic(D.C.)プログラムは2004年に開始されました。伝統的なカイロプラクティック単科大学から発展した学校ではなく、総合医療系大学の中にD.C.プログラムが設置されている点が大きな特徴です。

D’YouvilleのD.C.教育では、Evidence-Informed Practice、Interprofessional Collaboration、Patient-Centered Careが明確な柱となっています。カリキュラムは10 trimesters・198.5 creditsで構成され、神経筋骨格系疾患の評価・診断、カイロプラクティック・マニピュレーション、リハビリテーション、栄養・生活習慣指導などを総合的に学びます。研究手法を臨床判断へ取り入れるEvidence-Informed Practiceもプログラムの中心に位置づけられています。

特に特徴的なのが他の医療関連教育課程に在籍する学生と共同で模擬患者を用いた臨床トレーニングを行う点です。D’Youvilleにはカイロプラクティックのほか、オステオパシー(D.O.)、理学療法(PT)、医療アシスタント、薬学、看護、作業療法などの医療系プログラムがあり、D.C.を他の医療専門職と連携できる医療従事者として教育する方向性が明確です。

歴史的な「ストレート/ミキサー」という分類を用いるなら、D’Youvilleは明確にミキサー系と考えてよいでしょう。ただし、現在の学校を説明するには「ミキサー系」よりも、Evidence-Informed・Integrative・InterprofessionalなD.C.教育と表現する方が実態を正確に表しています。

キャンパス・付属クリニック

D’YouvilleのD.C.プログラムでは、シミュレーション教育から実際の患者ケアへ段階的に進み、卒業までに最低1,000時間の臨床教育を行います。最終段階では約1年間のインターンシップが設定され、大学付属クリニックと学外クリニックを組み合わせた臨床教育を受けます。

キャンパス内にある大学付属のHageman Chiropractic Health Centerでは、インターンが指導教授の監督下で最低600時間実際の患者を担当します。患者評価、身体検査、必要に応じたX線検査、治療計画、アジャストメント、軟部組織療法、リハビリテーションなどを経験でき、超音波、TENS、レーザーなどの理学療法機器も備えています。

さらにCommunity-Based InstitutionやPrivate Practiceで最大600時間のPreceptorshipを経験することができます。大学はこれらを合わせて1,000時間以上のHands-on Clinical Experienceとして説明しています。

学外の臨床トレーニング施設には開業D.C.のクリニックや総合病院などが含まれていて、大学公式サイトをチェックするとCleveland Clinicや複数のVA Medical Centerなども提携実習先として掲載されています。

※留学生の臨床実習について
D’Youvilleは複数のVA Medical CenterなどをClinical Training Siteとして紹介していますが、VA・軍関連施設では米国市民権(U.S. citizenship)が必要とされる場合が多いです。そのため、日本人を含むF-1留学生がすべてのClinical Rotationを選択できるとは限りません。留学生が参加可能な実習先については大学への事前確認が必要です。

主に学べるカイロプラクティック・テクニック

D’Youvilleでは特定の一つのカイロプラクティック・テクニックや哲学体系を中心とするのではなく、脊椎・四肢へのアジャストメントを、患者評価、診断、軟部組織療法、エクササイズ、リハビリテーションなどと組み合わせて用いる臨床教育を行っています。

大学付属クリニックでも、アジャストメントに加えて軟部組織療法、エクササイズ指導、超音波、TENS、治療用レーザーなどの理学療法機器が使用されており、神経筋骨格系疾患に対する幅広い治療法を学ぶ構成となっています。

個人的な感想やメモなど

D’Youville University全体の学生数は約2,500〜3,000名(学部生・大学院生の合計)で、DC課程の学生数は1期あたり20~30名程度。総合大学に併設された小規模アットホーム型のプログラムというのはいいですね。座学は大規模校でも小規模校でも得られるものに代わりはありませんが、小規模校ほど解剖学実習や手技実習において教授陣から手厚い指導を受けやすいメリットがあります。病院への就職・他医療従事者との協働環境、少人数、カナダ国境に近いことを重視する人に向いています。

Keiser University College of Chiropractic
Medicine

創立1977年
D.C.課程開始2016年
認可拠点West Palm Beach, FL
所在地2085 Vista Pkwy, West Palm Beach, FL 33411
標準修業期間10 trimesters
CCE認可Accredited
公式サイトhttps://www.keiseruniversity.edu/

大学の特徴・教育方針

Keiser University College of Chiropractic Medicineは、フロリダ州州West Palm BeachにあるDoctor of Chiropractic(D.C.)プログラムです。伝統的なカイロプラクティック単科大学を起源とする学校ではなく、ヘルスサイエンスを含む幅広い教育分野を持つKeiser Universityの大学院に設置されています。

KeiserのD.C.プログラムは10 semesters・40か月・199 creditsで構成され、基礎医学、診断学、画像診断、カイロプラクティック・テクニック、リハビリテーション、栄養学、臨床教育などを総合的に学びます。大学はプログラムを「spine-focused」と位置づけ、Evidence-Based Careと臨床推論を重視した教育を明確に打ち出しています。

特に特徴的なのは、患者の病歴、身体検査、画像診断、臨床検査などの情報を統合して診断し、その結果からEvidence-Basedなマネジメント・プランを作成する能力を重視していることです。また、アジャストメントだけでなく、リハビリテーション、栄養学、理学療法も正式なカリキュラムに含まれています。

歴史的な「ストレート/ミキサー」という分類を用いるなら、Keiserは明確にミキサー系と考えてよいでしょう。現在の教育内容を表現するなら、「ストレート/ミキサー」よりも、Evidence-Based・Spine-Focused・Broad-ScopeなD.C.教育と説明する方が実態に近い学校です。

Broad scopedとは何のことかというと、大学自身が“We at Keiser University teach you as broad as we can within our scope of regulation.”と説明していて、

カイロプラクティックの学生が、

  • Physical examination(身体検査)
  • Diagnostic imaging(画像診断)
  • Laboratory testing(臨床検査)
  • Orthotics(インソール作成)
  • Blood draw / phlebotomy(採血)
  • Pap tests(パップスミア)
  • Prostate exams(前立腺検査)

などまで学ぶとしています。

これはフロリダ州のD.C.に認められる業務範囲を念頭に、診断・検査を含む幅広い臨床能力を教育している、と考えてください。米国は州によってD.C.の業務範囲が異なります。

キャンパス・付属クリニック

KeiserではD.C.プログラム全体の25%以上がクリニック臨床実習で構成されており、基礎医学・診断・テクニックを学んだ後、段階的に実際の患者ケアへ進みます。

クリニック実習では、大学関連クリニックや地域の診療施設などで、ライセンスを持つD.C.の監督下で患者を担当します。患者評価、診断、臨床推論、治療計画、アジャストメント、リハビリテーションなどを実践し、プログラム後半になるにつれて患者管理に対する責任を段階的に増やしていきます。

最終段階にはInternship / Preceptorshipが設定されており、所定の臨床要件を満たした学生は、大学が承認したライセンス保有D.C.の診療環境で実践的な臨床経験を積むことができます。

またClinical Case ConferenceやGrand Rounds(臨床症例検討会)がカリキュラム全体に配置されていることも特徴で、個々のテクニックだけではなく、実際の症例について診断・治療計画・患者管理を検討する臨床推論を重視しています。。

主に学べるカイロプラクティック・テクニック

Keiserでは特定の一つのカイロプラクティック・テクニック体系を教育の中心に置くのではなく、脊椎・骨盤・四肢に対する手技療法を段階的に習得する教育を行っています。

カリキュラムでは頚椎・胸椎・腰椎・骨盤・四肢など部位ごとにテクニックを学び、それらを患者の診断結果や臨床推論に基づいて選択・応用する能力を身につけます。さらに栄養学、理学療法、リハビリテーションなども学び、アジャストメントなど手技療法単独ではなく患者の状態に応じた総合的な保存的療法を組み立てる教育となっています。

個人的な感想やメモなど

フロリダ半島東岸オーランドから車で1時間の位置にあるパーマー大学フロリダ校が伝統色の濃いタイプなのに対し、カイザー大学では州の規制で認められた職権範囲を最大限に活かすカリキュラムをとっている。アジャストメント手技だけでなく、採血(Phlebotomy)、パップスミアテスト(子宮頸がん検診)、前立腺検診、カスタムインソール(Orthotics)の作成など、総合的な一次診療(Primary Care)能力を備えたカイロプラクティック医師の育成を目指しているのが特徴的。
もう一つフロリダ州タンパ近郊にあるD.C.課程が、ナショナルのフロリダ校。フロリダでカイロプラクティックを学びたい人は特徴ある選択肢が3つもあっていいな~。

Universidad Central del Caribe

2018年にカリブ海エリア初のD.C.プログラムとして開設。医科大学としての環境を活かした臨床教育を行う、明確なミキサー系大学。

創立1976年
D.C.課程開始2018年
認可拠点Bayamón, Puerto Rico
所在地Ave. Laurel, Santa Juanita, Bayamón, Puerto Rico 00956
標準修業期間8 semesters
CCE認可Accredited
公式サイトhttps://www.uccaribe.edu/

大学の特徴・教育方針

Universidad Central del Caribe(UCC)は、米領Puerto Ricoの主要都市バヤモン(Bayamón)にある医科大学。Doctor of Chiropractic(D.C.)プログラムは2018年に開始され、カリブ海エリアで最初のD.C.教育機関となりました。

UCCの大きな特徴は、伝統的なカイロプラクティック単科大学から発展した学校ではなく、医学部 (Medical School)を擁する医科大学の中にD.C.プログラムが設置されていることです。D.C.カリキュラムでは基礎科学、臨床スキル、リサーチ、カイロプラクティック科学を4つの主要な柱とし、特にEvidence-Based Practice、臨床推論、診断、多職種間教育を重視しています。

基礎医学では、解剖学、生理学、生化学などを単独の知識として暗記するのではなく、器官系と実際の患者の病態を関連づけて学ぶ統合型カリキュラムを採用しています。さらに患者の問診、身体検査、画像診断、臨床検査などから情報を収集し、臨床推論によって診断とエビデンスベースドな治療計画につなげる能力を教育しています。

歴史的な「ストレート/ミキサー」という分類では、UCCは明確にミキサー系と考えてよいでしょう。ただし現在の教育内容を表現するなら、Evidence-Based・Integrative・Interprofessional型のD.C.プログラムとする方が正確です。

授業や教材は主に英語およびスペイン語が用いられるバイリンガル環境。

※日本人留学生への注意
UCCでは英語だけでなく、スペイン語についてもSpeaking・Reading・Writingの流暢さが入学要件として明記されています。そのため、英語のみで留学できる一般的な米国のD.C.プログラムとは条件が異なります。Puerto Ricoはアメリカの領土ではあるものの、D.C.留学を検討する場合は、スペイン語能力も重要な出願条件になります。

臨床教育・付属クリニック

UCCでは、実際の患者を担当する前からシミュレーション機器を利用した臨床教育を行っています。Clinical Skills Development Centerには高精度シミュレーターが導入され、学生は身体検査、臨床推論、患者とのコミュニケーションなどを繰り返し練習してから実際の患者ケアへ進みます。

カイロプラクティック・テクニック教育では専用のスキル・ラボが設けられ、触診、姿勢、施術者の体勢、アジャストメント・スキルなどを段階的に学習します。特にForce Sensing Table Technology(FSTT)を使用し、アジャスト時の力を定量的に測定しながらテクニックを練習できることも特徴です。

臨床段階では大学内だけでなく、病院、救急医療、地域医療センターなど複数の医療環境で臨床経験を積み、医療チームの一員として患者を管理する経験を積むカリキュラムとなっています。

主に学べるカイロプラクティック・テクニック

UCCでは特定の一つのテクニックや哲学体系を教育の中心に置くのではなく、アジャストメントを患者評価・診断・臨床推論・セラピー・リハビリテーションなどと組み合わせて使用する臨床教育を行っています。

テクニック教育では、アジャストメントの基本となる触診、生体力学、サイコモータースキルなどを段階的に学習し、Force Sensing Table Technologyなどを利用してアジャスト時の力加減などを客観的に評価する教育が導入されています。

さらに臨床教育では、各種セラピー・リハビリ・栄養学などを組み合わせた包括的な患者管理を学びます。

個人的な感想やメモなど

米国の海外領土プエルト・リコでカイロプラクティックを学びたいならココ!スペイン語環境に関心がある人や、卒業後は中南米でカイロプラクターとして働きたい人向け。スペイン語圏は広いから、なかなかいい選択肢だと思う。ここを卒業して中南米の日系人が多いところで開業すると喜ばれるかも。

Campbellsville University in Harrodsburg

2021年にケンタッキー州初のD.C.プログラムとして開設され、2025年にCCE初期認可を取得した新しいカイロプラクティック教育機関。Evidence-Informed・Patient-Centeredな教育を基本とし、Trimester 1からのクリニック観察実習、1,000時間以上の臨床実習、地域医療施設での実習、Force-Sensing Tableを使った実技教育、さらに経営マネジメントを重視する点が特徴のミキサー系プログラム。

創立1906年
D.C.課程開始2021年開講、2025年1月にCCE初期認可を取得
認可拠点1150 Danville Road, Harrodsburg, KY 40330
本部所在地1 University Dr, Campbellsville, KY 42718
標準修業期間10 trimester
CCE認可Accredited
公式サイトhttps://www.campbellsville.edu/

大学の特徴・教育方針

Campbellsville University School of Chiropracticは、ケンタッキー州Harrodsburgに2021年に開設された、比較的新しいDoctor of Chiropractic(D.C.)プログラムです。ケンタッキー州では初めてのカイロプラクティック大学院教育プログラムで、2025年にCouncil on Chiropractic Education(CCE)の初期認可を取得しました。

D.C.プログラムは10 trimesters・223 credits・4,500時間以上で構成され、そのうち1,000時間以上がクリニック臨床で行われます。教育方針としてEvidence-Informed、Patient-Centric Careを明確に掲げ、基礎医学、患者評価・診断、画像診断、カイロプラクティック・アジャストメント、リハビリテーション、栄養、臨床教育を統合しています。

特徴的なのは、基礎医学と臨床科目を独立した「縦割り」の科目として学ぶのではなく、基礎科学・臨床科学・臨床経験を関連づけた統合カリキュラムを採用していることです。また、Trimester 1からクリニック実習が始まり、実際の患者や臨床現場を観察しながら基礎医学・臨床医学を学ぶ構成となっています。

さらに、一般的なD.C.プログラムに加えて、Campbellsville独自のカリキュラムとしてカイロプラクティック・経営マネジメントを設定していることも特徴です。これは臨床能力だけでなく、卒業後の開業・クリニック経営・リーダーシップ訓練まで正式なカリキュラムに含まれていることを意味します。

歴史的な「ストレート/ミキサー」という分類を用いるなら、Campbellsvilleは明確にミキサー系と考えてよいでしょう。特定のカイロプラクティック哲学やサブラクセーションモデルを中心とするのではなく、Evidence-Informed Practice、診断、画像診断、リハビリテーション、栄養などをアジャストメントと統合した臨床教育を重視しています。

キャンパス・付属クリニック

Campbellsvilleでは、Trimester 1からTrimester 6までクリニック観察実習を継続して行うのが特徴です。学生はライセンスを持つ指導者とともに実際の患者・家族の症例を観察しながら、患者とのコミュニケーション、臨床判断、患者管理などについて段階的に学びます。

Trimester 7からはChiropractic Clerkshipへ移行し、本格的な患者ケアを開始します。D.C.プログラム全体では4,500時間以上の教育時間のうち1,000時間以上をクリニック臨床で経験し、その大部分が「Direct Patient Care」とされています。

HarrodsburgのSchool of Chiropracticには実際のクリニックに加えて、X線検査室、理学療法ゾーンなどが整備されています。また、アジャストメントの練習にはForce-Sensing Tableを導入し、学生が行ったアジャストメントの角度や力などをリアルタイムで測定しながらテクニックを練習できる環境が用意されています。

Harrodsburgの人口は9,567人(2025年)しかいない事に留意。本校のあるCampbellsvilleまで車で2時間かかる。

主に学べるカイロプラクティック・テクニック

Campbellsvilleでは特定の一つのカイロプラクティックテクニックを中心にするのではなく、触診 → 体性機能障害の評価 → 頚椎/胸椎 → 腰椎/骨盤 → 四肢/軟部組織という順序で、解剖学的領域と臨床評価を基準としてアジャストメントを段階的に学習します。

頚椎・胸椎および腰椎・骨盤のテクニック講習では、単一のテクニックにこだわらず、複数の関節モビライゼーションおよびアジャストメント・テクニックを学ぶことが公式資料に明記されています。

個人的な感想やメモなど

2025年1月にCCEの初期認可(Initial Accreditation)を得たばかりなので、まだ何とも言えない。留学先として選ぶなら、卒業率や卒後6ヶ月以内のNBCE合格率が安定してから(数年経ってから)選ぶべし。


カイロプラクティック大学の学費比較

アメリカのDoctor of Chiropractic(D.C.)プログラムは、年間3学期制 (Trimester)で授業が行われる大学が多く、標準修業期間はおよそ3年~3年半です。(ちなみに2学期制のことをSemesterといいます。)

授業料は大学によって大きく異なるほか、毎年改定されます。以下は2026年時点で各大学が公表している授業料をもとにした目安です。家賃・食費・健康保険・教科書・器具購入費・NBCE受験料などは原則として含みません。

スクロールできます
大学標準修業期間学期数卒業までの授業料概算
Palmer約3年4ヶ月10 trimesters約$135,000前後
Western States約3年12 quarters約$150,000前後
National約3年4ヶ月10 trimesters約$157,000前後
Texas3年4ヶ月10 trimesters約$149,630
SCUHS約3年4ヶ月10 trimesters約$150,000前後(※1)
Northeast約3年4ヶ月10 trimester$159,600
Cleveland約3年4ヶ月10 trimesters$143,000
Logan3年4ヶ月10 trimesters$150,700
Northwestern約3年4ヶ月10 trimesters約$137,000
Sherman3年半14 quarters約$147,000前後
Life約3年半14 quarters$198,558:要注意(※2)
Life West約3年~約3年半12~14 quarters約$115,000~135,000
Parker約3年4ヶ月10 trimesters約$141,300
D’Youville3年半10 trimesters$147,000
Keiser40ヶ月(約3年4ヶ月)10 trimesters大学へ要問い合わせ(※3)
UCC (Puerto Rico)4年8 semesters$153,275
Campbellsville3年強10 trimester約$103,000
Clevelandに在学していた当時

私がCleveland Chiropractic College Kansas Cityに入学した1999年当時は、9 trimestersもしくは12 trimestersで卒業するコースのどちらかを選ぶことができました。私は12 trimestersを選択したので卒業まで4年掛かっています。現在はカリキュラムが変更され、最短10 trimesters(約3.3年)でDCを取得できるプログラムになっています。10 trimestersで卒業できるのは、詰め込みすぎにならずちょうど良いのではないかと思います。

上記は2026年時点で各大学が公表している授業料をもとにした概算です。大学によって学期ごとの定額制、単位数による課金制など計算方法が異なります。また、授業料は毎年改定されるため、実際に出願する際には必ず各大学の公式サイトで最新情報を確認してください。

※1 SCUHS
キャンパス・入学時期などによって確認が必要なため、概算として掲載しています。SCUHSはFixed Tuition Guaranteeという制度を謳っていて、入学時に決められた授業料は卒業するまで上がらないと保証しています。

※2 Life University
公式サイトのCost of Attendanceページに掲載されている「Tuition Per Standard Program Length $198,558」は、同ページの1単位あたりのDC授業料等と計算が合わず、しかも金額が高すぎます。また、LifeのD.C.プログラムは14 quarters (3年半) で修了のはずなのに、「Doctor of Chiropractic (D.C.) program: 4.5 years」と書かれていたりして表記が一貫していません。単なる誤記なのか、私の頭が悪いのか、どちらかだと思いますが、実際に問い合わせる必要があるため「要注意」としておきました。
※3 Keiser
公式サイトに学費の詳細が記載されていません。Net Price Calculator for Tuitionで学部レベルの授業料は表示できるものの、D.C.課程の授業料は表示できませんでした。実際に問い合わせる必要があります。

学費について知っておきたいこと

D.C.プログラムの授業料だけでも、多くの大学で10万ドルを大きく超えます。例えば、2026–27年度のPalmerは第1~7 trimesterが各$14,303で、その後のClinic II~IVにも個別の授業料が設定されています。

Loganは2026–27年度が$15,070 / trimester、Parkerは$14,130 / trimester、NortheastはNYCCだった頃から授業料が高めで、2026年現在10 trimestersの授業料総額を$159,600と公表しています。しかもNortheastはその他諸費用を加えると総額$163,500にのぼります。

一方、新設のCampbellsville Universityは卒業までの授業料を「just under $103,000」と公表しており、現時点ではかなり低い水準です。

授業料以外に必要な費用

留学費用を考える際には、授業料だけで比較しないことが重要です。実際には生活費や必要経費にかなりの費用がかかります。

  • F1ビザ関連費用
  • 渡航費用
  • 家賃(寮・アパート・間借り)
  • 光熱費
  • 通信費
  • 健康保険費用
  • 教科書・PC費用
  • 実習器具(カイロテーブル・検査器具など)
  • 食費
  • 車と自動車保険費用
  • ガソリン代
  • NBCE受験料

パッと思いつくだけでこれだけ挙げられます。つまり、授業料だけで留学費用を考えてはいけません。

例えばNY州のNortheast Collegeは2026–27年度について、授業料とfeesの直接費が$163,500なのに対し、住居・食費なども含めた推定Cost of Attendanceは総額$236,620としています。

留学希望者が必ず学校へ確認するべき10項目

自分の興味・関心に合いそうな留学希望先がいくつか決まったら、疑問点について大学の入学事務局 (Admission Office)に問い合わせてみましょう。入学希望者からの質問に答えるのが彼らの仕事なので、大学に関わることや周辺地域の情報など何でも答えてくれます。少なくとも以下10項目くらいは問い合わせて大学を比較するといいでしょう。

  • I-20発行とF-1ビザ留学生の受け入れ実績
  • 卒業までの学費 (Tuition)と必要諸経費 (Mandatory fees)の見積り
  • 健康保険、教材、実習器具、NBCE費用を含む総費用 (Cost of Attendance)
  • 直近4年間のPolicy 56:卒業率とNBCE合格率
  • 留学生でも参加できる学外インターンシップ施設名と人数枠
  • VA・病院実習に市民権、身元調査、予防接種等の制限があるかどうか
  • 学内クリニックの年間患者数、学生1人当たりの患者数
  • 希望テクニックを正規授業で学べるかどうか。自主的なクラブ活動のみの可能性あり。
  • 卒業後OPT支援の有無と、希望する州の開業免許の要件について助言の有無。
  • 住居、自動車の費用を含む生活費と治安、気候の注意点

大学選びで見るべきポイント

CCE認可校であれば、いずれも一定の教育基準を満たしています。しかし、教育方針、カイロプラクティックテクニック、臨床実習の環境、大学周辺の生活環境などは学校によってかなり異なります。学費や知名度だけではなく、自分が将来どのようなカイロプラクターになりたいのかを考えて大学を選ぶことが重要です。

教育方針:ストレート系とミキサー系の違い

ストレート(Straight)

伝統的なカイロプラクティック哲学やサブラクセーション理論、手技によるアジャストメントを重視する校風。

ミキサー(Mixer)

カイロプラクティックに加えて、

  • 整形外科学的検査
  • 神経学的検査
  • リハビリテーション
  • 運動療法
  • 栄養療法
  • Evidence-Based Practice

などを積極的に取り入れる傾向のある校風。つまり、「カイロプラクティック」にそれ以外の要素をミックス(Mix)したもの。

ただし、現在のCCE認可校を「ストレート」か「ミキサー」かの二択できれいに分類することは難しいです。現在なら、伝統的カイロプラクティック哲学・理論寄り <<< 中間 >>> Evidence-Based / 統合医療寄り のどこかという「傾向」でしか捉えられないと思います。

学べるカイロプラクティック・テクニック

実はカイロプラクティック大学によって学べるテクニックが大きく違います。

  • Diversified
  • Gonstead
  • Full spine
  • Thompson
  • Activator
  • Cox Flexion-Distraction
  • SOT
  • Toggle / Upper Cervical
  • Applied Kinesiology
  • CBP

など、他にも様々なテクニックがあります。一番メジャーなDiversifiedはどこの大学でも教えると思いますが、ActivatorやAKは選択科目で学んだり、外部の実技セミナーに参加して学ぶケースが多いと思います。学生がクラブを作っていて、そのクラブ内で自主的に練習するだけのテクニックもありますね。

「Gonsteadを本格的に学びたい」「スポーツカイロをやりたい」「Activatorを使いたい」など、将来やりたいことが決まっている方は、学校選びの段階で確認した方がよいでしょう。

付属クリニックと臨床実習

D.C.課程では座学だけでなく、実際に患者を診る臨床経験が非常に重要です。そうでなければ卒業後に困ったことになっちゃいます。

  • 学内クリニックの規模
  • 年間患者数
  • 学生1人あたりの症例数
  • 何学期目から患者を診るか
  • 学外クリニックで実習できるか
  • スポーツ選手を診る機会
  • 低所得者層への診療
  • 他の医療職種との共同診療の有無

このあたりを質問してみましょう。この中でも最も重要なのが、学生数に対して患者数が十分かどうかという点です。大都市圏にある大学なら十分な患者数を集められますが、Campbellsvilleのように小さな町に新設されたD.C.プログラムだと学校から割り当てられる患者の数が十分ではない可能性が非常に高いです。地元出身の学生ならいざ知らず、留学生がケンタッキーの田舎町に新設されたカイロプラクティック・クリニックに患者を呼び込めるかというと…非常に難しいでしょうね。

病院・VA・医療機関との連携

近年のカイロプラクティック大学教育では、病院など医療機関との連携が強化されつつあります。大学公式サイトを見て回ると、

  • VA Medical Center
  • 病院
  • Community Health Center
  • 大学スポーツ施設

などで臨床実習ができることを強調している所が多いです。90年代まで、カイロプラクティックはカイロプラクティック単独で診療するのが当たり前でした。しかし、現在はMedical Doctor(医師)/ PT / MT / 臨床検査技師 / X線技師などと連携して診療に当たる統合医療が主流となりつつあるため、米国内の病院やカイロプラクティッククリニックに就職する事、自分の患者を医療機関に紹介 (Refer)することを考えると、医療機関との連携に留学生も関わる事ができるのかどうか質問することは大切です。

ちなみに「VA」とは、Veterans Affairsのことで、「退役軍人とその家族をサポートする国の機関」をDept. of Veterans Affairsといいます。退役軍人とその家族が利用できる医療機関をその規模によってVA Clinic、VA Hospital、VA Medical Centerと呼び、米国に居住しているとよく目にします。

NBCE(国家試験)の合格実績

Doctor of Chiropractic (D.C.)を取得した後、米国で開業・就職せずそのまま日本へ帰国すると決めているのであれば、NBCE (National Board of Chiropractic Examiners)の試験を気にする必要はありません。ただ、米国でD.C.としてライセンスを取得するためには、NBCEの試験に合格することが必須条件になります。

各大学のウェブサイトに直近4年間の平均NBCE合格率を記載する決まり(CCE Policy56)があり、全米平均値は85~86%で推移しています。NBCE合格率はその大学の教育力を表す指標の1つでもあるため、出願前にかならずNBCE合格率をチェックしておくことをオススメします。CCEが各大学に求める基準値は80%なので、出願希望の大学のNBCE合格率が80%以下の場合は注意した方がいいでしょう。教育プログラムに何か問題があるかもしれません。

NBCE合格率について

以下はCCE Policy 56に基づき各大学が公表している、直近4年間のLicensing Exam Success Rateです。卒業後6か月以内にNBCE Part I~IVをすべて通過した卒業生割合を示します。CCEは4年間の加重平均80%以上を認可基準の一つとしています。単一のNBCE試験の「初回合格率」とは異なります。

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大学キャンパス直近4年の加重平均CCE認可備考
PalmerDavenport, IA94.6%高い
Port Orange, FL85.7%平均的
全キャンパス参考値89.7%旧Westを含む集計
National87%2拠点の合計値
Western States89.8%高め
Cleveland96%非常に高い
Logan86%平均的
Northwestern91.4%高い
Life82%2022年と2023年は77%だったが2024年は84%に回復。2026年1月にCCE 基準適合
Life WestHayward, CA⚠️74%認可継続中(2026)2025年は68%に低下
Bellevue, NE2026年認可の新拠点。4年実績なし
Sherman90.7%高い
Parker⚠️77%2023年以降3年連続で80%未満
Texas87.5%
Northeast89%2025年は95%
SCUHS85%平均的
D’Youville93.3%2024年は100%
Keiser⚠️73%🚨CCE基準80%未満・Probation継続
Campbellsville新設DC課程のため4年間の卒業生データなし
UCC96%51人中49人。2021年は卒業生なし

注意すべき大学

Life Chiropractic College West:74%(2022–2025年)

CCE Policy 56が定める4年間のLicensing Exam Success Rateの基準80%を大きく下回っています。CCEは以前から同校のNBCE合格率の下降傾向を指摘しており、2026年7月に認可Status Reviewが予定されていました。ただし、2026年8月12日現在、CCEはこの審査結果を示すAccreditation Actions Announcementをまだ公開しておらず、公式サイト上では「Accredited」のままです。

Parker University:77%(2022–2025年)

直近4年間のLicensing Exam Success Rateは77%で、CCE Policy 56が定める80%の基準を下回っています。2026年8月12日現在、CCE公式サイトではParker UniversityのDCプログラムは「Accredited」とされており、ProbationやWarningなどの制裁措置は確認されていません。CCEによる直近の公表済み審査(2024年7月)では認可継続・追加報告不要とされていましたが、その後NBCE合格率が低下しているため、今後のCCE審査結果を確認する必要があります。

Keiser University:73%(直近4年間)

CCE Policy 56が定める4年間の平均合格率の基準値80%を大きく下回っています。CCEはNBCE合格率が基準を満たしていないことなどを理由に同校をProbation(条件付き認可状態)としており、2026年1月の審査でも4年間の加重平均が73%で基準値を下回っていることが確認され、Probationの継続が決定されました。 D.C.プログラム自体のCCE認可は継続しています。次回Progress Reportは2026年12月14日までに発表され、2027年1月のCCE会議で審査される予定。

学費だけでなく生活費も比較する

カイロプラクティック大学の学費は概ね$140,000~150,000前後で、極端な差はなさそうに見えます。しかし、忘れてはならないのは生活費が地域によって全く異なるという点です。

例えば授業料が同じ$140,000であったとしても、CaliforniaとMissouri・Kansas・Iowaでは生活費が大きく違います。見るべきなのは、授業料+家賃+食費+交通費を合わせたTotal Cost of Attendanceです。

「授業料が1万ドル安い大学」より「家賃が月$500安い地域」の方が、3年間では安くなります。

大学周辺の生活環境・気候

アメリカで3年以上暮らすことになるので、大学が公表する数字だけを見てはいけません。

  • Minnesota (Northwestern):冬の寒さが厳しい
  • Texas (Texas, Parker):夏は熱い
  • Los Angeles, CA (SCUHS):気候は良いが、生活費が高い
  • Florida (Palmer, National, Keiser):温暖だがハリケーンに注意

など。さらに以下のような視点も必要です。

  • 都市部/郊外:郊外のほうが安全で生活費も安い
  • 治安(犯罪発生率):都市部だと殺人や強盗が多い
  • 公共交通の有無:バス・トラムが利用できると生活しやすい
  • 車が必要か:気候が厳しく公共交通に頼れない場合は車が必要
  • グローサリー/ドラッグストア:食品や日用品の買い物のしやすさ
  • 空港へのアクセス:友人に送迎を依頼するか、バス・Uberを利用
  • 日本への直行便の有無:経由地がある場合、時間と費用が余計にかかる

場所によっては車が無いと生活が非常に不便になります。

大学選びで最も大切なこと

大学選びで最も大切なのは「有名な大学はどこか」ではなく、自分がどのようなカイロプラクターになりたいのか、どんなテクニックを習得したいのか、そのための教育・臨床環境が整っているかを比較することです。

日本人がDC留学する場合の入学準備

米国のカイロプラクティック大学へ日本から出願する場合、上記のカイロプラクティック大学は日本の4年制大学を卒業していなくても入学できる?のセクションでも紹介した入学条件に加えて、日本で取得した高卒以上の教育機関の単位の評価、英語力の証明、学生ビザ(F-1)など、留学生特有の準備が必要になります。大学によって必要書類や英語力の基準が異なるため、希望校を絞ったらAdmissions Officeに問い合わせるか、各大学のウェブサイトに「Admissions Requirement」などのコーナーがあるので確認してみてください。

まず自分の学歴・取得単位が入学条件を満たすか確認する

基本的に以下の条件を満たしていることが必要です。

  • 3校のみ、学士号が原則必須
  • 一般的には90 semester credits相当が必要
  • GPA3.00以上が基本
  • Biology、Chemistry、Physicsなど理系科目単位が要求される場合がある

詳細は上記2026年版 CCE認可17校の入学条件比較を参照してください。

TOEFL・IELTSなど英語力の条件を確認する

留学生の場合、英語で行われる大学の授業に付いていけることを証明するため、英語力を証明する必要があります。TOEFLやIELTSなどのスコアが求められので、各大学のウェブサイトでチェックしてみてください。

例えば、、、
Palmerの場合:

TOEFL iBTスコアが61以上、もしくはIELTSスコアが6.5以上

Clevelandの場合:

TOEFL paper basedが550以上、iBTが79以上

Clevelandのサイトには、2007年に廃止されたTOEFL paper-based testが550点以上必要と未だに記載されていて、これは私が入学した99年当時と変わっていません。2006年から始まったiBTは受けたことがないので馴染みがないため何とも言えません。D.C.課程では解剖学・生理学・生化学・放射線学などなど全て英語で聞き取り、時々クラスの前で何か喋らされたりしますので、英語の読解・会話能力は鍛えておいてください。

日本の大学などの成績証明書をアメリカの単位・GPAに換算する

留学生は大学などの卒業証明書(つまり学位)や成績証明書(Academic Transcript)を提出する必要があります。ただし英文であっても日本の大学などが発行した書類をそのまま受け取ってくれる訳ではなく、米国の高等教育制度に合わせて評価する「Credential Evaluation」が必要になります。

例えばPalmerでは、WESによる換算・評価を求めていて、日本の大学などが発行した英文の成績証明書をCourse by Courseで評価されたものを要求しています。これは当然な事で、Document by Document evaluationで「卒業証明書=米国の学士号(Bachelor)相当」という評価では単位の内訳が全く分からないからです。Courase by Course evaluationでは「どの科目を何semester credits取得したか」というところまで換算・評価してくれる上、成績をGPAに変換もしてくれます。

出願に必要な書類を準備する

留学先の大学を決め、出願の準備に入るとしましょう。

Online Application

最近はネットで申請を済ませる方が安全で確実です。私の場合は普通にエアメールで郵送しましたが、現在は重要書類を確実に届けさせるためにEMSなどを使います。2026年現在、米国へのEMS(500g以内)は\3,900円かかりますので、オンライン申請の方がおすすめです。

日本の大学などのAcademic Transcript

英文の成績証明書を出身校の学生課などで発行してもらいます。

Credential Evaluation

英文の成績証明書をWESなどに送付し、内容を換算・評価したものを希望留学先に送付。

英語能力試験スコア

TOEFLやIELTSなどの試験を事前に受けておき、必要なスコアを確保しておきます。

推薦状(Letters of Recommendation)

例えばPalmerの場合、2通の推薦状を要求しています。1通は大学教授から、もう1通はDoctor of Chiropracticからのもので、用紙には印刷されたレターヘッドが必要です。

志望理由 (Personal Statement / Essay)

Palmerの場合、どうしてカイロプラクターを自分のキャリアとして選んだのかその理由と、PalmerでD.C.を取得したいと思ったその理由について述べた1~2ページのエッセイを要求しています。「Typed」と指定されている場合、手書きはダメです。

財務能力証明 (Certification of finances)

少なくとも1年間分の学費と生活費を賄えるだけの資金があることを証明する「預金残高証明書」のことです。銀行で発行してもらえます。

犯罪歴証明書 (Disclosure statement of any criminal convictions)

住民登録のある都道府県の県警本部へ直接出向き、発行を申請する必要があります。指紋を採取されるので必ず本人が申請してください。

上記のような申請や書類の提出を求められますが、必要書類が大学によって異なるため、必ずAdmission Requirementを確認してください。

合格後にI-20を取得し、F-1学生ビザを申請する

以下のような手順で準備を進めますが、手続きに時間がかかるため、渡米の少なくとも半年前から準備を開始することをオススメします。

STEP
D.C.プログラムへ出願

必要書類は各大学へ確認。

STEP
合格通知

合格通知とともに、追加で必要な書類が要求されます。

STEP
財務能力証明などを大学に送付

STEP
大学からForm I-20発行

I-20 (非移民学生ステータス資格証明書(入学許可証))がF1 Visaの申請とアメリカ入国に必須です。

STEP
SEVIS関連手続き

Student and Exchange Visitor Information Systemへの登録

STEP
F-1学生ビザ申請

STEP
ビザ面接

米国大使館や総領事館でおこないます。英語で簡単な質問を聞かれますので英語で答えます。

STEP
渡米

アメリカでDoctor of Chiropractic(D.C.)になるまで

D.C.プログラム卒業とD.C.学位の取得

CCE-USA認可Doctor of Chiropractic Program(DCP)を修了すると、Doctor of Chiropractic(D.C.)の学位が授与されます。

CCEの2026年認可基準では、D.C.プログラムは最低4,200時間(またはそれに相当する教育課程)で構成され、解剖学、生理学、生化学、病理学などの基礎医学に加えて、診断学、画像診断、神経学、整形外科学、バイオメカニクス、脊椎および四肢のアジャストメント、リハビリテーション、栄養学、患者管理などを含むことが求められています。

D.C.プログラムの修業期間は大学によって異なりますが、おおむね3年~3年半程度で修了するプログラムが一般的です。通常の大学教育に加えてD.C.教育を受けるため、NBCEではカイロプラクターになるための教育全体を約7~8年かかる高等教育として説明しています。

D.C.は「Doctor」という名称を含む専門職学位ですが、D.C.の学位を取得しただけで、アメリカ国内のどこでもカイロプラクターとして診療できるわけではありません。

卒業後にアメリカでカイロプラクターとして診療するためには、NBCE(National Board of Chiropractic Examiners)の試験を通過し、さらに診療を希望する州のLicensing Boardが定める条件を満たして、州ごとのChiropractic License(開業・診療資格)を取得する必要があります。

DC(Doctor of Chiropractic)は大学から授与される学位です。
アメリカで実際にカイロプラクターとして診療するためには、DC学位とは別に、各州が発行するChiropractic Licenseを取得する必要があります。

NBCE(National Board of Chiropractic Examiners)の試験

アメリカでDoctor of Chiropractic(D.C.)として州ライセンスを取得する際に重要になるのが、NBCE(National Board of Chiropractic Examiners:全米カイロプラクティック試験委員会)が実施する試験です。

NBCEはカイロプラクティックの知識や臨床能力を評価する全国共通の試験を開発・実施しており、D.C.学生は通常、大学在学中から段階的にPart I~IVを受験します。2026年現在、アメリカ50州すべてがDCのライセンス取得に際してNBCE Part I~IV合格を要求しています。

試験は4段階に分かれています。

スクロールできます
試験主な内容
Part I解剖学、生理学、化学、病理学、微生物学などの基礎医学
Part II一般診断、神経筋骨格系診断、画像診断、カイロプラクティック原理・臨床などの臨床科学
Part III病歴聴取、身体検査、診断、画像・検査、カイロプラクティック・テクニック、症例管理などの臨床応用能力
Part IV模擬患者などを用いて、診察・臨床判断・患者管理・アジャストメントのセットアップなどを評価する実技試験

Part I~IIIは主に知識とその臨床応用を評価する試験で、Part IVでは実際の診療に近い状況で臨床能力が評価されるため、口頭で自分の判断や検査内容、X線読影を説明する必要があります。

~2026年からPart IVが大きく変更~
NBCEは2026年からPart IVを刷新しました。新しいPart IVでは、模擬患者との診療を想定した7つのCase Management Encounterと、10種類のカイロプラクティック・アジャストメントのセットアップを評価するTechnique Stationなどによって構成されます。さらに2026年にはColorado州GreeleyにNBCEのCentralized Assessment Centerが開設され、Part IVはこの施設で実施される方式へ変更されています。

ちなみに、NBCEはD.C.のライセンスを発行する機関ではありません

D.C.として診療するには州ライセンスが必要

NBCE試験に合格した後、実際に診療したい州のLicensing Boardへ申請し、その州が定める追加要件を満たして初めて州ライセンスが発行されます。州によっては法規試験(Jurisprudence Exam)、犯罪歴・身元調査などが追加で要求されます。したがって、D.C.プログラム卒業 → NBCE合格 → 希望する州の要件を満たす → 州ライセンス取得と考えると分かりやすいでしょう。

このNBCE試験は大学によって合格率に大きな差があります。この記事では大学選びの参考として、直近4年間のNBCE合格率を一覧表にしていますので、ご確認ください→17校別NBCEの合格実績

アメリカではD.C.プログラムを卒業しただけで、全米どこでもカイロプラクターとして診療できるわけではありません。実際に診療するには、診療する州のChiropractic Licensing Boardが定める要件を満たし、その州のライセンス (License to practice Chiropractic)を取得する必要があります。

まとめ:D.C.留学までの流れ

最後に、日本から米国のカイロプラクティック大学へ留学するまでの一般的な流れをまとめておきます。

STEP
CCE認可校を比較する

STEP
学歴・90単位の有無・GPA・理系科目単位数を確認

STEP
日本の学歴・単位を評価・換算

STEP
TOEFL / IELTS等を受験、スコア獲得

STEP
成績証明書・推薦状・エッセーなどを準備

STEP
希望する大学へ出願

STEP
合格後、I-20取得

STEP
F1ビザ申請

STEP
住居(寮・アパート)・健康保険・渡航準備

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著者紹介 / 院長プロフィール

Kawae Noriaki, D.C.のアバター Kawae Noriaki, D.C. Doctor of Chiropractic

Cleveland University-Kansas City 2003年卒。Doctor of Chiropractic取得。カリフォルニア州開業免許および同州X線技師免許を取得後、アメリカ現地にて4年間の臨床経験を積む。2006年の日本帰国後は、大川カイロプラクティック専門学校にて講師を務め、後進の育成にも尽力。2008年、さいたま市浦和区に「KAWAEカイロプラクティック」を開業。
20年以上の豊富な臨床経験と、国際基準の専門知識(Doctor of Chiropractic)をもとに、お子様からご年配の方、妊娠中や産後の赤ちゃん連れの方の慢性的な腰痛や肩こり、自律神経の不調まで幅広く対応しています。

コメントをどうぞ

コメント一覧 (2件)

  • ナショナルカイロプラクティック大学で米国カイロプラクティックDr.の称号は取得できますか?

  • はい、ナショナルユニバーシティを卒業すれば取得できる学位の一つがDoctor of Chiropracticですね。ちなみに「ナショナルカイロプラクティック大学」は旧称です。
    Council on Chiropractic Education (https://www.cce-usa.org/)に認可されている大学であれば卒業時にD.C.を取得できます。

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