顎がカクカクして痛い、顎関節症の悩みについて

顎関節症について
目次

顎の痛みで来院される方が最近増えています。

元々頭痛持ちだったり、交通事故後のムチウチ症の既往歴があったり、繊維筋痛症がひどくなって顎の関節周りが痛くなっているケースが最近増えているような気がします。いろいろな原因が考えられますが、顎関節とその周囲の筋肉に起こる痛みなどを「顎関節症 (TemporoMandibular Joint Disorders)」と呼び、交通事故によるムチウチ症や頭部を強くぶつけたり殴られたりすることで頭部や頸部の筋肉が負傷し、顎関節の痛みに繋がっている事もあります。他にも顎関節症の代表的な原因として以下のようなものがあります:

顎関節症の様々な要因

歯ぎしり
  • 歯の食いしばり歯ぎしり:顎関節に強い負荷がかかる
  • 顎関節内の軟骨の異常:脱臼など
  • 顎関節の変形:変形性関節症
  • 精神的ストレス:表情筋、顎を動かす筋肉、首や肩の筋肉が緊張で固くなり、歯の食いしばりも増える

これらの要因によって顎関節の痛み、頭痛、首の痛み、口を開け閉めしにくい、顎関節からいつもカキカキと音がする、などの症状が現れるのですが、顎関節症の症状を改善させる手段としてカイロプラクティックが効果的です。

顎関節症がカイロで改善したケースは多数報告されています

顎関節症の患者さん15名を対象にして行われたケーススタディでは、背骨(頸椎・胸椎)のアジャストメント、トリガーポイントセラピー、顎関節のモビリゼーションから成る治療を2週間に渡っておこなったところ、顎関節の痛みや可動域が有意に改善しました。これに似たケーススタディは多数発表されているのですが、もちろん噛み合わせの悪さや関節の変形などを手技療法で治すことはできません。当院の患者さんでも当初は頭痛や肩こりがひどいという事で来られていたものの、実は噛み合わせが悪かったり、歯が痛くて片側の歯しか使っていなかったという事が分かり、歯科の先生に相談するようすすめたケースもあります。カイロプラクティックなど手技療法のみでは治せない顎関節症もありますが、改善を見込めるケースもありますので顎関節の痛みなどでお悩みの方はご相談下さい。

参照:

  • Brantingham, JW et al. Manipulative and multimodal therapy for upper extremity and temporomandibular disorders: a system literature review. Journal of Manipulative and Physiological Therapeutics 2013; doi:10.1016/j.jmpt.2013.04.001.
  • Von Piekartz H, Hall, T. Orofacial manual therapy improves cervical movement impairment associated with headache and features of temporomandibular dysfunction: A randomized controlled trial. Manual Therapy 10 (1016).
顎関節症について

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

よければシェアしてくださいませ~
  • URLをコピーしました!

コメントをどうぞ

コメントする

目次