頭~首~肩の筋肉がこっていると現れる緊張性頭痛

緊張性頭痛
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緊張性頭痛はよくある頭痛の一つで、頭が締め付けられるような感じがします

患者さんをみていると、緊張性頭痛だけを訴えて来られる方はあまりいませんね。だいたい首の痛みや肩こり、肩甲骨あたりの痛みを伴っていて、「頭痛もあります」と述べる方がほとんどです。

緊張性頭痛の特徴

  • 首や肩のコリなど、別の部位の痛みが緊張性頭痛の引き金になることがよくある。
  • 吐き気を伴わない。
  • 偏頭痛にみられる視覚の異常やズキンズキンと脈打つような感じは無い。
  • 鈍い痛み。
  • 鉢巻きを締める部位:額~側頭部~後頭部にかけての痛み。

このあたりが他の種類の頭痛と区別する基準になるでしょう。

よくある側頭部の緊張性頭痛

具体的にどのような事が緊張性頭痛のキッカケになるのかというと、産後の育児で睡眠不足からくる精神的ストレスのため身体の緊張が取れず、首肩のこりがひどくなって緊張性頭痛に繋がるケースが当院の患者さんのケースだと多そうです。また、精神的なストレスは歯の噛み締めや歯ぎしりにつながりやすく、頭の横にある側頭筋がギュッと締め付けるタイプの頭痛の主な原因となっていますね。噛むためのメインの筋肉である咬筋が左右アンバランスに固くなっていると、顎関節の動きが左右で違ってしまい、顎関節症の痛みを頭の横の方の頭痛として感じる人もいます。

これもよくある後頭部の緊張性頭痛

次に後頭部の緊張性頭痛です。後頭骨と第1・第2頚椎をつなぐ筋肉がこりすぎて筋肉痛としての頭痛が起こりやすい部位です。しかもこのすぐそばを通る「後頭神経」が、これらの後頭下筋群や半棘筋という後頭部にあるもう少し大きい筋肉に圧迫されると痛みが側頭部まで広がってしまうのです。どうして後頭部の筋肉がこるのかといえば、、、猫背など頭が前に突き出た姿勢の取りすぎですね。

緊張性頭痛への対処法

イブプロフェンやアセトアミノフェンなど一般的な鎮痛薬を服用すると痛みはだいたい収まりますが、緊張性頭痛の患者さんの頚椎をチェックしてみると必ずといっていいほど上位頸椎~後頭骨に問題があります。第1・第2頸椎と後頭骨をつなぐ後頭下筋群がこり固まっていて、その筋肉の緊張度合いが左右で違うと頚椎のゆがみにつながります。

頚椎にゆがみがあるから筋肉が固くもなりますし、姿勢が悪いために筋肉が緊張しすぎると頚椎がゆがむという事も起こりえます。どちらの可能性もありえますが、頚椎のアラインメントにゆがみがあれば必ず筋肉の緊張度合いに左右差が出てしまいますので、そこをしっかりとアジャストすると筋肉の緊張はなくなり、結果として筋肉痛としての緊張性頭痛は改善するでしょう。

参照

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