もっと手足を動かせるようになりたい、クライミングジムに通う女性

クライミングを頑張りたい女性
目次

肩関節、肩甲骨、股関節の動きがカイロプラクティックで改善

症状:腕や脚をあげる時に動かしにくい角度がある
年齢・性別・職業:
Fさん・28歳・女性・会社員
経緯:
趣味でフリークライミングのジムに通っている。股関節や肩周りをもう少し動かせるようになりたい。

まとめると:
●普通の肩こりや腰痛がたまに気になる
●クライミングを上達したい。
●もう少し腕や脚が上がればホールドに届きやすいのに…。
●仕事が忙しいと姿勢が悪くなる。
●ハムストリングが結構固い。
●骨盤、頸椎、胸椎のゆがみがある。
●トリガーポイントが首肩周りにある。
●身体の動かしやすさが3回の施術で改善。
●効果が分かったので、クライミングの上達のために身体のメンテナンスで定期的に通っていただいている。

この症例についての施術内容

初回来院時の状態:
ひどい痛みなどの症状があるわけではないが、趣味のクライミング(ボルダリング)の上達のために身体を調整したい。高い所にあるホールドを右手を伸ばしてつかもうとしても左手と比べて動かしにくい。仕事は営業で、普通の肩こりはあると思う。大きいケガをした事は無い。脚を上げてつま先でホールドを捉えるのにいつも勢いが必要なので、もっと楽に脚を上げられるようになりたい。

大円筋

カウンセリング・検査:
姿勢はそれほど悪くない。まず肩関節の動きをチェックすると、右腕を上げて高い所に手を伸ばす動作をする時に肩甲骨の動きが悪い。右側肩甲骨周りの筋肉を触診すると、大円筋が固くなっていて「あだだだ~何それ?!」という悲鳴が。菱形筋も右側が固く、肩甲骨の内側に指が入らないが、左側は柔らかい。頸椎の可動域は左の回旋に制限があり、右肩の方につっぱり感が生じる。脊椎のパルぺーション(触診)でC5、T5にゆがみを確認。大円筋のトリガーポイントが最も目立つ。腰椎の可動域は正常。骨盤のゆがみは軽くねじれがあり、右脚が約1cm短い。股関節の可動域をチェックすると両側でハムストリングが固く、仰向けで脚を上げるとつっぱり感が強い。そのためか骨盤は全体としてみると後傾気味。持病は無し。肩周りの圧痛と右腕の上げにくさは大円筋などのトリガーポイントから来ている事を説明。事務作業で右腕ばかり使っていませんか?とお尋ねすると、「そうかも~!」とのこと。

前鋸筋

分析:
Fさんの右腕を上げる動作(屈曲・外転・外旋の組み合わせ)に制限があるのは主に大円筋のトリガーポイントのため。もちろん肩甲骨周辺の他の筋肉も関係している。週2回ウォールでクライミングする前後にしっかりとストレッチをしているそうだが、大きい筋肉ばかり眼を向けてしまっていたらしい。大円筋をしっかり伸ばすストレッチと、肩甲骨を外に回すために使う前鋸筋のウェイトトレーニングを教えると、クライミングで腕が上がりやすくなると思う。
脚を上げやすくするためにはどうするか。ハムストリングとふくらはぎの筋肉をストレッチするだけではなく、骨盤の歪みもアジャストする必要がある。仙腸関節が若干PIでフィックスしているので、アジャストすれば股関節の動きとスムースに連動してくれるようになる。

プラン:
トリガーポイントをリリースし、C5、T5、骨盤の仙腸関節へのカイロプラクティック・アジャストメント。慢性的なコリがある人へのプロトコル通り、まずは6回継続的に通っていただく。運動をしている方なので症状の改善は早いはず。

実際にこのような間隔・回数で施術をおこないました

1回目(当日): 鍼灸治療などを受ける前と比べると良くなっているとはいえ、首肩周りの筋肉はガチガチ。今現在の身体の痛みの度合いを尋ねると8-9/10。僧帽筋のトリガーポイントを押すと後頭部の頭痛が「ズーン」と現れる。同じような関連痛(Reffered pain) が現れるトリガーポイントがあちこちにある。C1・C5・T5をアクティベーターで調整。C1のゆがみは無くなって可動域も正常になったものの、おそらく筋肉の固さにクセがあるのでまた元に戻るでしょう。肩こりエクササイズをお教えして、仕事中は1時間に1回やっていただく。次回はあまり間隔を空けずに来ていただきます。
2回目(2日後):痛みの度合いは10点中6-7点。前回と同様の手順で施術をおこなった。C1、C5、T5にアクティベーター、L5、骨盤をアジャスト。
3回目(3日後):痛みの度合いは6/10。朝は良かったものの、夕方になってくると身体がダル重くなってくる。横向きで寝るのが好きだということで、オススメしておいた高さのある枕と抱き枕を使い始めてくれたそうです。C1、C5はアクティベーター、胸椎と骨盤はマニュアルでアジャスト。
4回目(3日後):この1週間、お腹のグルグルする感じや軟便が無い!と喜んで報告していただけました。座位で胸椎の可動域をチェックすると、初回の来院時と比べて明らかに動きが良くなっています。肩甲骨の間の詰まった感覚も少なくなったそうです。アクティベーターを使わずに一通りアジャスト。次回は5~7日後くらいで。
5回目(5日後):痛みの度合いは5/10。前回の施術の後、肩をグルグル回しても引っかかる感じが無くなって首肩がスッキリした。最初に考えたとおり、かなり慢性的な症状を一発で治すのは難しいため、引き続き当院で治療を受けてもらいます。次回は7日後、様子を見ながら10日後、2週間後と来院頻度を徐々に拡げていきたいと思います。

一般的な登山をされる方にもおすすめ

ボルダリングや岩登り以外の一般的な登山をされる方も、肩まわりや脚の付け根の股関節の可動域は大きければ大きいほど楽に登れるようになります。基本的に山歩き中の歩幅や乗り越える段差は小さく小刻みにした方が体力の消耗を抑えられますが、初心者用のコースであっても時々大きな段差や鎖場が現れることがあります。そのような場面で「アイタタタ」と言いながら苦労して通過するのではなく、楽に通過できるようにしておきましょう!

クライミングを頑張りたい女性

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