院内の消毒作業について

院内の消毒作業について

新型コロナウイルス感染症が世間を騒がせておりますが、空気が乾燥して気温が低くなる冬季に感染のピークを迎えるウイルスはインフルエンザ、ノロ、ロタ、RSウイルスなどなどコロナウイルス以外にも数多くあります。

冬季は重点的に消毒すべき箇所を2度清拭

当院では夏は主にエタノール溶液(濃度75%)で施術用ベッドやドアノブなどを拭き取り消毒しています。そして冬季になるとノロウイルスやロタウイルスなどアルコールに耐性を示すウイルスに対処するため、二酸化塩素溶液もしくは次亜塩素酸ナトリウム溶液で拭き取りをした後、さらに75%のエタノール溶液で2度の拭き取り消毒をおこなっております。塩素系の溶液はどうしても刺激臭が残るのでアルコールを使ってしっかり拭き取る必要がありますね。

施術をおこなうベッドのヘッドピース周りは患者さんの顔面や手が直接触れる部位で、念入りに消毒をする必要があります。上の写真で赤く表示している部分はベッドの脚の部分も含めて二酸化塩素もしくは次亜塩素酸ナトリウム溶液とエタノール溶液で2度拭きをおこなっています。

別の角度から見た施術用ベッド

別の角度から見てみましょう。上の写真で赤く表示したヘッドピース、アームレスト、胸が当たる部分は2度拭きをおこない、緑で表示した部分や脚が乗る部分は基本的にエタノール溶液のみで清拭をおこなっています。

ベビーベッドも消毒

施術ルーム内に設置してあるベビーベッドも使用後は毎回消毒しています。特に赤く表示した部分、てすり上部とメリーの操作部は赤ちゃんがよく触ったり舐めたりする部分なので冬は2度拭き消毒が欠かせません。夏はエタノールのみで消毒しています。

枕カバーと敷毛布類は毎回ではありませんが、赤ちゃんのよだれが付いたらすぐ交換します。なお、当院の洗濯物は全て外部の洗濯業者に外注しています。洗濯済みのタオル類はすべて機械乾燥され、ビニールで包装されて戻ってくるので清潔です。

ドアノブもエタノールで随時拭き取り

エントランスや施術ルームのドアノブは金属製のため、アルコールの清拭を2回行うことで消毒します。(二酸化塩素と次亜塩素酸ナトリウムは金属を腐食させてサビを発生させるため。ドアノブ自体はステンレスなので腐食しにくいですが、内部の芯棒やネジは容易に腐食してしまう。)

子供用おもちゃ類もしっかり消毒

機関車や新幹線、貨物類は小さい子供達が大好きなおもちゃですが、臭気や金属部品の腐食を考慮して、アルコールの2度拭きで消毒します。

これらも子供達が大好きなおもちゃでよく触られるのため要消毒。くぼみに塩素系溶液が残りやすい事を考慮して、アルコールの2度拭きで消毒します。

当院で使用する消毒用エタノールと二酸化塩素

冬になるとよく使う二酸化塩素溶液と75%のエタノール溶液。クレベリンは置くだけの燻蒸タイプと写真のようなスプレータイプがありますが、燻蒸や噴霧はウイルス対策としての効果が無いため、溶液を消毒箇所にスプレーして清拭(拭き取り)します。

これは施術前後に限らず随時使用して手指と前腕の消毒に利用している「アルボナース」です。ベンザルコニウム塩化物とエタノールでしっかり消毒してくれます。病院の待合室や介護施設でもよく見かける消毒剤ですね。濃度95%のエタノールもストックしてありますが、これは妊婦さんのつわりによる嘔吐や赤ちゃんの吐き戻しの拭き取り消毒に使います。

まとめ

新型インフルエンザウイルスや新型コロナウイルスで騒がれる前、2008年の開業当時から当院はこれらの消毒剤を使用して衛生管理に努めています。今までこうした衛生管理についてお知らせしたことがありませんでしたのでこの記事が参考になれば幸いです。

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