身体はなぜ歪むのか

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自分がどうしてこんなに歪んでいるのか気になりませんか?

腰痛・肩こり・頭痛など色々な症状がありますね。例えば頭痛の原因としてストレスや脳出血などもありますが、身体の歪みからきているケースが当院の患者さんの大半であると思います。

当院では初回来院時に患者さんの姿勢測定を行い、前後左右のバランスを見ています。姿勢分析によって体幹がどの様に歪んでいるのかが分かるものの、実際に触診をしてみると身体の末端である腕や膝、足などに関節の動きの悪さなどの歪みが多く見受けられます。腕や脚など四肢の歪みがあって身体の体幹が歪むのか、それとも体幹が歪んでいるから腕や脚など身体の末梢に歪みが生じるのか、疑問がわいてきます。

背骨の一個一個の骨の並びをアラインメントと呼びますが、バランスの取れたアラインメントは身体にかかる負担の少ない良い姿勢につながります。アラインメントの崩れた背骨である脊柱側弯症や反り腰などがあるとバランスを取るためにどうしても身体のどこかに無理な力が入るようになってしまい、腰痛や肩こりなどがひどくなりがちです。

アラインメントといえば、、、車検工場やガソリンスタンドに行くとホイールのアラインメントをチェックする項目がメニューにありますね。車のタイヤを縁石にぶつけたりするとホイールのアラインメントが微妙に狂ってしまい、ハンドルを少し回したままでないと車が真っ直ぐ走ってくれないなどの症状が出てしまいます。これを人間の身体に例えると、手足などのケガが原因で体幹が歪んでしまった状態にあたります。逆に車の衝突事故でフレームが歪んでしまった場合、車体がねじれていれば当然真っ直ぐ走らなくなり、タイヤのすり減り方が異常な状態になったりします。これを人間の身体で言うと、ギックリ腰や外傷などで痛みのために身体をかばうようにしているとバランスが極端に悪くなってしまい、膝が痛くなるなどの症状がでている状態にあたります。

車の場合、ホイールのアラインメントが狂っていたりボディの歪みがあっても修理したり車を買い換えたりする手段があります。しかし人間の身体の場合はそれがなかなか難しいですね。車と違って生物である人間の身体にはホメオスターシスがあり、背骨などのアラインメントが崩れてしまっても筋肉などを総動員して一見何も問題が無く均整の取れた状態を作り出してしまうからです。最初のうちは違和感を感じるかもしれませんが、その違和感を感じている脳は次第にその状態に慣れてしまい、歪んだ状態を正しい状態であると認識してしまうのです。そして身体の歪みが慢性化し、痛みやケガを誘発するようになります。これを治すためには原因を探り、歪みを改善させるしかありません。自分の身体が歪んでいるのを認識するには姿勢分析などで客観的に観察できる写真を利用するのが一番ですが、自分の歪みは体幹からか末端からなのか、これを知っておくことがまず重要なのです。

 

 

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Kawae Noriaki, D.C.
Cleveland University-Kansas City 2003年卒。Doctor of Chiropractic取得。カリフォルニア州開業免許およびカリフォルニア州X線技師免許取得後、現地で4年間臨床経験を積む。 2008年、さいたま市浦和に KAWAEカイロプラクティック開業。

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