妊婦さんの腰痛をカイロプラクティックで改善

妊娠中の腰痛をマタニティカイロプラクティクで改善
更新日:2023/09/25

妊娠中の腰痛にお悩みの方はお問い合わせください

当院は2008年の開業当初から、妊娠中の腰痛に悩む患者さんへの施術を数多くおこなっています。あるリサーチによると、妊婦さんの約50%が妊娠中の腰痛に悩んだことがあり、さらにその内75%が陣痛に伴う強い腰痛を感じたそうです。妊娠中の腰痛は珍しくないとはいえ、「当たり前の事だから」と言われてしまい、腰痛に耐えながら出産日を迎える方も多いですね。

妊娠中の身体に起こる変化

妊婦さんでも骨盤矯正OK妊娠・出産は女性の身体に大きな変化をもたらします。お腹が大きくなるにつれ重心の位置が前に移動し、腰周りへの負担が増えて腰痛が起こりやすくなります。そしてリラキシンと呼ばれるホルモンの影響によって関節の靱帯が緩くなり、いわゆる「骨盤の歪み」が生じやすくなるという事が多くの妊婦さんにとっての関心事でしょう。

  • お腹が大きくなるにつれ、腹筋が使えなくなり、腰にかかる負担が増える。
  • お腹が大きくなるにつれ、腰椎の伸展が増して「反り腰」になる。
  • 反り腰になると負荷のかかる位置が変化して、痛みを感じやすくなる。
  • 腹膜・膀胱・卵巣などへの圧迫や牽引による痛みが起こりやすい。
  • 「リラキシン」ホルモンが増加して関節の靭帯が不安定になる。
  • 特に骨盤の関節がゆるくなると骨盤周りの筋肉への負担が増す。
  • 胎児が大きくなると神経痛も起こりやすい。

こうした要因が絡み合うため、妊娠中の腰痛は妊娠中期~後期にかけて起こりやすいのです。

反り腰からくる腰痛について

お腹が大きくなると当然重心の位置が前の方に移動します。その重さを支えるためには背中側の筋肉を使わなければならないので、当然腰が反った状態になり、腰の背筋の使いすぎからくる筋肉痛としての腰痛が起こりやすいですね。この時「骨盤のゆがみ」があると、左右のバランスが悪くて腰の背筋が左右どちらかで固くなりやすい傾向があります。マッサージなどで腰の筋肉をほぐすことはできますが、骨盤のねじれからくる左右の傾きをアジャストすると、片方の筋肉ばかり固くなる状態を防ぐことができます。

また、反り腰になると脊椎と脊椎の間の関節(椎間関節)や骨盤の後ろ側にある仙腸関節の関節面にかかる負荷が当然増えます。この時も、腰椎や骨盤にゆがみがあると左右のバランスの悪さからくる関節痛が強くなるでしょう。

圧迫や牽引による痛みやそれに伴う二次的な症状

妊婦の脚のむくみ

子宮の周囲にある膀胱・尿管・卵巣・卵管・血管・リンパ管が圧迫されて起こる鈍痛や、卵巣・卵管などと骨盤をつなぐ靭帯に牽引力が加わって起こる痛みが発生するケースも報告されています。太い血管やリンパ管が子宮のすぐ後ろを通っているため、脚のむくみやけいれんも起こりやすいですね。

子宮と骨盤をつなぐ靭帯からくる痛み

赤ちゃんが大きくなるにつれて重くなる子宮は、靭帯を介して骨盤(恥骨・仙骨・腸骨)と繋がっています。その靭帯に掛かる引っ張り力は骨盤に伝えられ、奥の方のズーンとくる痛みとして現れるはずです。これも「骨盤のゆがみ」があると左右の靭帯にかかるテンションに違いが出て、左右どちらかに痛みが現れます。

「リラキシン」ホルモンの影響

卵巣から卵子が排卵された後に残る「黄体」から分泌されるホルモン「リラキシン」も妊娠中の腰痛に強く関わっています。血清中リラキシン濃度がピークを迎える時期は諸説あるようですが、排卵直後と妊娠初期、そして陣痛が始まった後の分娩時に大量のリラキシンが分泌されるようです。

リラキシン濃度が上がると血管の平滑筋がゆるくなって血流が増える効果もありますが、カイロプラクティックの立場から見ると靭帯が柔らかくなって関節がゆるくなる効果の方に目が行きます。

黄体から分泌されたリラキシンは血流に入って全身を巡るので、全身の関節がゆるくなる傾向があります。背骨の関節もゆるくなるので産休前の妊婦さんは肩こり・腰痛がひどくなりがちですね。骨盤の仙腸関節や恥骨結合、股関節は他の関節よりも大きく、しかも関わる靭帯の数が多いため、他の部位よりも不安定になりやすい。ゆるくなって不安定な関節をカバーするのが周囲の筋肉なので、赤ちゃんが大きくなるにつれてオーバーワーク気味の筋肉にさらに負荷が掛けられてしまうわけです。そして関節がすでに痛くなっていた場合、痛みが余計にひどくなってしまいます。

やはり「骨盤のゆがみ」が元々あると、腰周りの靭帯や筋肉にかかるテンションに左右で差が生まれてしまい、痛みがひどくなりやすいです。反り腰からくる腰痛はある程度仕方のないことではありますが、骨盤のゆがみ(ねじれ・横への傾き・前傾)をアジャストすることで、妊娠中の腰痛がひどくなることを抑えられます。当院としては、妊娠中期から骨盤のゆがみを直しておく事をおすすめします。臨月に入り、腰痛が急にひどくなって運び込まれるようにして来院するよりも、先手をうって背骨や骨盤のケアを受けて、出産前の準備を整えておく方が産後もラクですね。

妊娠中に骨盤を整えることの効果

妊娠中の骨盤

妊娠中の腰痛・股関節痛・恥骨痛・お尻の痛みに悩む方は数多いですが、産婦人科だとあまり対処していただけないと思います。トコちゃんベルトの販売もしている病院だと相談に乗ってくれるかもしれませんが、骨盤のゆがみに着目して妊娠中の腰痛をケアしてくれる所は少ないでしょう。

前述のとおり、骨盤のゆがみがあると妊娠中に腰痛がひどくなりがちですし、胎内の赤ちゃんも回転しにくいので逆子のまま出産を迎える可能性も高まります。妊娠中から骨盤や背骨のケアをしておくことで筋肉の余計な緊張を抑える事ができますし、分娩にかかる時間も減る傾向があります。

KAWAEカイロプラクティックでは、開業以来数多くの妊婦さんの骨盤ケアにあたってきました。浦和周辺だと石川病院、加藤クリニック、飯島医院、さいたま市立病院で出産する予定の患者さんが多いですね。無痛分娩を選択する方は冨士見市の恵愛病院で出産予定の方が多いです。

実は妊婦さんでも施術可能なカイロプラクティック治療院は数が少ないです。それはどうしてかというと、Embryology(発生学or胎生学)からしっかりと医学的に妊娠中の人体に起きる事を勉強したカイロプラクターは日本だと数が少ないからですね。多くの治療院では妊婦さんの施術を経験したことが無かったり、知識も少ないのではないかと推測いたします。

妊娠中にしっかりと骨盤のゆがみを整えてお産を迎えたい方はKAWAEカイロプラクティックへお問い合わせ下さい。

 参照 Borggren CL. Pregnancy and chiropractic: a narrative review of the literature. J Chiropr Med. 2007;6(2):70‐74. doi:10.1016/j.jcme.2007.04.004
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赤ちゃん連れの妊婦さんでも大丈夫

年上のお子さんを預けてからお一人で当院に来られる妊婦さんも多いですが、1~2歳の赤ちゃん連れ・子連れの妊婦さんも結構多いです。当院の施術ルームは個室になっていて、施術ベッドのすぐ横にベビーベッド(スモールサイズ:120cm × 90cm)を設置してありますのでご利用下さい。ベビーカーに乗ったままのお子さんが寝ていて起こしたくない場合は、ベビーカーに乗せたまま施術ベッドの横に置いてもOKです。

ベビーベッドのシーツの下には、↓に写っている傾斜のついたくさび形のクッションを向かって左側にいつも入れてあります。吐き戻しの予防に役立っている…と思います。

ベビーベッド

なお、当院はビルの3Fにあってエレベーターで上がれますが、1Fエレベーター乗り場の手前に階段が4段あります。幅も十分あり、1段の高さも15cm程度なのでベビーカーでも通過できるはずですですが、もし荷物が多すぎて大変な場合は遠慮無くお電話ください。お手伝いに行きます。