ホルモンバランスを改善する不妊ケア

不妊症対策

不妊治療へのカイロプラクティック的なアプローチ

赤ちゃんが欲しいのになかなか授からなくてお悩みの方、病院で検査しても不妊の原因がよく分からない方、実は背骨のゆがみに原因があるかもしれません!

無精子症、両側卵管閉塞の場合はやはり体外受精などの治療を病院で受けるべきですが、カイロプラクティックの観点から見ると背骨のゆがみとホルモンの分泌には密接な関係があるため、背骨のゆがみを治す事でホルモンバランスが整って妊娠に繋がるケースが数多く報告されています。

女性ホルモンの分泌バランスが崩れている場合

男性とは異なり、女性は複雑なホルモン分泌のメカニズムを用いて卵子の発育~排卵をおこなっています。エストロゲン、プロゲステロン、FSH(卵胞刺激ホルモン)LH(黄体形成ホルモン)といったホルモン、女性の方は聞き慣れていますね。月経のサイクルを司っているこれらのホルモンは脳の下垂体と呼ばれる腺と卵巣の2カ所から分泌されることはご存じだと思います。FSH(卵胞刺激ホルモン)とLH(黄体形成ホルモン)は特に背骨のゆがみの影響を受けやすいのですがそれはどうしてでしょう?

背骨のゆがみがFSHとLHなどの分泌を減少させる

脊髄と脳は膜にくるまれ、脳脊髄液に浮かんでいる状態になっています。背骨のゆがみがあると背骨全体のスムースな動きが失われ、脳脊髄液の流れが悪くなり、視床下部や脳下垂体から分泌されるホルモンの量に影響を及ぼしてしまうのです。視床下部から分泌されるホルモンはGnRh(Gonadotropin Releasing hormone:性腺刺激ホルモン放出ホルモン)といって月経サイクルの総元締めになります。血流に乗ってすぐ下にある脳下垂体に届くとFSHやLHの分泌をうながす働きを持ち、卵子の発育と排卵に大きな役割を果たすのですが、背骨のゆがみがここに不妊の原因を作り出してしまいます。

【豆知識】FSHとLHの働き

難しい名前がいっぱいですが、ちょっと我慢してくださいね。

  • FSH(Follicle Stimulating Hormone:卵胞刺激ホルモン):GnRhの刺激を受けた脳下垂体から分泌され、血流に乗って卵巣に届き、原始卵胞(卵子のたまご)の成長をうながす。
  • LH(Lutenizing Hormone:黄体形成ホルモン):育った卵子を排卵させる

この2つのホルモンとエストロゲン・プロゲステロンのバランスが排卵・月経のメカニズムを司っていて、バランスが崩れると不妊につながります。

不妊治療:ケーススタディ

米国では様々なケーススタディが論文として発表されています。

「カイロプラクティックの治療によって脊柱・骨盤のゆがみが矯正され、自律神経の不調が改善された結果、生理不順が正常化した。→排卵が適切に行われるようになり、妊娠。」

「不妊症で悩む夫婦の治療を担当。背骨のゆがみをアジャストする一連の治療によって、背骨の動きが良くなるだけでなく、神経の流れも改善。ホルモンの分泌バランスが整うことで月経サイクルが正常化し、無事懐妊。」など。

どのケーススタディを読んでもそうなのですが、カイロプラクティックで卵管閉塞などの物理的な不妊症を治療したわけではなく、「背骨・骨盤のゆがみを整えることで神経の伝達や脳脊髄液の自然な流れが回復し、健康な身体を取り戻した結果妊娠できた」というレポートばかりです。カイロプラクティックとは「症状を治す」ためのものではなく、あくまで背骨や骨盤のゆがみを整えて神経の流れを良くすることで健康な身体を取り戻す手段だからです。体外受精が必要とされるような不妊症は不妊治療を行う病院で治療を受けて下さい。

当院で不妊ケアを受ける方の条件

  • 病院の検査で原因がよく分からないと言われた方
  •  造影剤を使ったX線検査などで卵管が両側で閉塞していない方
    • 片側閉塞の場合、無事な卵管からの排卵があれば、確率は下がりますが妊娠の可能性はあります
  • 男性側も協力して下さる方
    • 精子検査で精子の運動率に問題が無い方
    • 男性の精神的ストレス、背骨・骨盤の歪みも女性と同じように妊娠の可能性に影響があります
  • しっかり継続して通ってくださる方
    • 1~2回のみでは効果が望めません

身体に負担をかけずに不妊治療を行います

病院での不妊治療には排卵誘発剤、排卵促進剤などの薬物がつきものです。注射・経口の手段があり、卵巣が腫れたり、卵胞が複数育ちすぎて多胎妊娠につながったりする副作用が起きる可能性があります。前述したとおり、カイロプラクティック的な不妊治療は背骨・骨盤の歪みを整え、神経の伝達や脳脊髄液の流れを改善させることで健康な身体を取り戻して自然な妊娠をうながすものです。病院で検査を受けた結果、ホルモンのバランスが崩れていて月経不順で不妊になっていると言われた方、卵管や子宮には大きな問題が無い方は是非当院にお問い合わせ下さい。副作用を引き起こす薬物を使わずに自然な形で妊娠をうながしたいとお考えの方に当院はピッタリです。

 参照 
  • Infertility. WebMD Health, 2004. http://my.webmd.com
  • Nadler, Asher. Torque Release Technique in the Clinical Management of Infertility Related Cultural or Religious-Based Lifestyle. Journal of Vertebral Subluxation Research
  • Bedell, Leslie. Successful Pregnancy Following Diagnosis of Infertility and Miscarriage: A Chiropractic Case Report. Journal of Vertebral Subluxation
  • Peris, Anna. The Family Investment. Fertilitext, 2004. www.fertilitext.org
  • Shelley, Jessica. Healthy Pregnancy In a Previously Infertile Patient Following D.N.F.T. Chiropractic Care: A Case Report. Journal of Vertebral Subluxation Research.
  • Kaminski, Tammy. Female Infertility and Chiropractic Wellness Care: A Case Study On the Autonomic Nervous System Response while Under Subluxation Based Chiropractic Care and subsequent Fertility. Journal of Vertebral Subluxation Research
  • Peacock (Anderson), Elizabeth. Reduction of Vertebral Subluxation using Torque Release Technique with Changes in Fertility: Two Case Reports. Journal of Vertebral Subluxation Research.
  • Madeline, Behrendt. Insult, Interference and Infertility: An Overview of Chiropractic Research. Journal of Vertebral Subluxation Research.