O脚矯正・X脚矯正

O脚・X脚の矯正

O脚は外見だけの問題ではありません

自分の全身写真を見て、膝の間が開いている事を気にして来られる方が多いO脚の問題ですが実はこれ、立ち方や座り方など普段の姿勢のクセが非常に大きな影響を及ぼしています。

立った状態で膝をしっかり伸ばし、つま先を内側に向けてみて下さい。この内股の時に膝の皿が内側を向いているはずです。膝の皿が内側を向いた状態で膝関節を真っ直ぐ完全に伸ばすと膝関節の間がさらに開いていきます。これが典型的な「機能的O脚」であり、O脚矯正の対象となります。O脚は単なる見た目上の問題ではなく、放置することによって脚の冷えやむくみ、腰痛、関節の変形などの問題が出てくる可能性が高くなります。

もちろん病気や事故などによって先天的もしくは後天的にO脚になってしまうケースもあるのですが、骨自体が曲がってしまっているO脚は当院における施術の対象ではありません。整形外科的な対応が必要となります。

O脚の種類は?

  • 機能的なO脚: 股関節が内旋した状態(内股)で膝を伸ばすと両膝の間隔が開く、姿勢上のO脚。
  • 構造的なO脚: くる病やブラウント病などの疾患、骨折などの外傷や加齢によって骨自体が変形したO脚。左右の膝の角度に違いがある。

なぜO脚になってしまうのか?

  • 子供の頃からのクセで内股になってしまう。
  • 床に座る事が多く、しかも正座で足の間にお尻を落とし込んだ「とんび座り」や「横座り」をよくしてしまう。

O脚を放置することで何が起きるか?

O脚ではどうしても膝関節の内側に負荷が掛かるため、歳と共に膝関節の内側がつぶれて変形した構造的なO脚へと変化しやすくなります。特に日常的に正座をする人は膝関節の変形の進行が速いようです。実際に骨が変形し始めるのは50代以降がほとんどですが日本人の平均寿命は長いため、健康な日常生活を維持するためには健康な膝関節を維持する事が重要です。

他のよくある症状として脚の冷えやむくみが挙げられます。良くあるパターンとして、骨盤が前傾し過ぎてさらに脚の付け根の股関節が内旋している(内股)ため、固くなりすぎた筋肉によって鼠径靱帯~股関節辺りの大きな動脈や静脈が圧迫されている状態が考えられます。足の指先は心臓から最も遠い部位であり、血流が通常より滞れば体幹部の体温が効率よく伝えられなくなります。また静脈の流れが悪くなれば静脈血が脚に溜まるだけでなく、毛細血管からしみ出た血漿成分がリンパ液となって通常より多く溜まった状態がむくみとなります。

O脚の場合どうすればいいのか?

  • 姿勢的なO脚の原因となっている身体の使い方のクセを直す。
  • つま先や膝のお皿を内側に向ける筋肉(内旋筋)をゆるめる。
  • つま先や膝のお皿を外側に向ける筋肉(外旋筋)を強くする。
  • O脚に伴う骨盤の歪みを矯正して新しいクセをつける。

O脚矯正の施術について

カイロプラクティック治療院として姿勢的なO脚を矯正するため、膝の関節だけをみるのではなく足や骨盤の歪みもチェックして矯正をおないます。股関節の可動域を拡げながら強化したい筋肉のトレーニング方法をお伝えすることで患者さんご自身にもO脚矯正のプロセスに参加していただきます。

どのくらい通う必要があるのか?

O脚の度合いや年齢、職業、姿勢の悪さの度合いにもよりますが通院回数の目安は以下の通りです:

・膝とふくらはぎを付けられるが、力を入れなければならない:10回以内
・膝を付ける事はできるが、ふくらはぎの間が開いてしまう:20回以内
・膝を軽く付けられるが、ふくらはぎが全く付かない:30回以内
・いくら力を入れても膝とふくらはぎが全く付かない :40回以内

O脚矯正の施術時間

  • 初回は60分程度、2回目以降は30分ほどかかります。