関節を鳴らすと骨が太くなる?ならない?

関節を鳴らす音
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太くなる場合もあるが、特に問題無い場合のほうが多い

首や腰をを動かすと、いつもではないけどポキポキ音がするという話はよく耳にします。指の関節を鳴らすと指が太くなるよ、と聞いたことがありますがそれって本当でしょうか?

まめ

どうなんだろ~?

関節を鳴らして普通の「ポキッ」の音がする場合は特に問題ない

滑膜関節の構造

関節が太くなるというのは半分本当で半分ウソですね。関節からの音のタイプによりけりです。普通は指の関節を鳴らした後、しばらく20~30分間は同じ関節から音はしません。この音の正体が、関節液中に溶け込んだ窒素や二酸化炭素など大気中のガスが関節に急に加えられた圧力によって気泡化して発生するものだからです。関節液に再び十分な量のガスが溶け込んでくるまでしばらく関節に力を加えても音はしないんですね。骨や腱などがこすれ合ったりぶつかったりして発生する音ではないので、関節が太くなるのを心配する必要はありません。

関節が変形して太くなるケースは?

関節が変形するケースというのは、軟骨がすり減って骨同士がぶつかり合う場合や、骨と腱・靱帯が物理的に摩擦し合う場合、そしてリウマチなど関節の滑膜を冒す病気がある時だけです。

関節に外部から力を加えずとも普通に動かすだけで「パキンパキン」と何度も繰り返し高めの音がして痛い場合、これは関節にとってあまりよろしくありません。何度も同じ関節から音がするのは骨などがぶつかり合っている証拠です。そしてその状態が長引けば変形性関節症となり骨がトゲ状に出っ張り、その関節が太く変形します。骨が変形して関節の可動域が少なくなると、身体をうまく動かすことができなくなり、QOL(生活の質)が低下することに繋がります。運動を十分にすることができなくなると肥満や寝たきりに繋がりやすいですね。

普通にストレッチなどをして「ポキッ」の音が出るのは大丈夫

さて首や腰の関節を動かすとポキポキ音がしてスッキリするのでついつい繰り返してしまう、そんな方は結構多いですね。

「首を動かしてポキッといわせると気持ちが良いのでついついやってしまう。」これは頸椎などの関節にちょっとしたゆがみや動きの悪さがあるからやってしまうのです。関節が綺麗にそろっていて、癒着もなく動きも正常であれば無理に自分の関節を動かしてスッキリさせる必要はありません。関節の動きの悪さからくるゆがみがあるから、ついつい関節を鳴らしてしまうのです。

頚椎のアジャストメント

ただし自分で関節を鳴らしても関節のゆがみがちゃんととれるわけでは有りません。専門家ではない一般の方で、自分の背骨の曲がり方や関節面の向きを考えながら関節の矯正を出来る人はまずいないでしょう。もし自分の首や背中や腰のゆがみ・動きの悪さが気になるのであれば、ちゃんと専門の教育・訓練を受けたカイロプラクターの治療院へお越しください。

それでもついつい首の関節を鳴らしてしまったりすることはあると思います。その場合、普通に横や後ろに首を曲げてストレッチをして、痛くならない範囲で「ポキッ」と音がする程度なら心配する必要はありません。

関節を鳴らす音

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